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Overlooked【DEEP Osaka Impact2025#01】熱い魂の15分間。鈴木のTDを切って殴った栗山が判定勝ち

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは6日(日)に、大阪市住吉区の錦秀会住吉区民センター大ホールで開催されたDEEP Osaka Impact2025#01から、メインイベント=栗山葵×鈴木BOSS遥の模様をお伝えしたい。
Text by Shojiro Kameike

<女子60キロ契約/5分3R>
栗山葵(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
鈴木BOSS遥(日本)

サウスポーの栗山が一気に距離を詰めた。右に回る鈴木に左インローを当てた栗山は、プレスをかけて鈴木にケージを背負わせる。しかし鈴木も左右に回って同じ場所には立たない。鈴木の右ローに対し、栗山の左ストレートがクリーンヒット。この一撃を受けて鈴木が大きく回り、追ってくる栗山の顔面に右を叩き込む。栗山も左の連打で鈴木を下がらせる。左の直撃を受けながらも倒れない鈴木。シングルレッグを狙うも、スプロールした栗山がバックに回る。スクランブルから立ち上がった鈴木を、栗山はケージに押し込み左ヒジを浴びせた。

離れた鈴木がまたもシングルレッグへ。栗山はスプロールするも、左腕を抱えられて離れることができない。鈴木が立ち上がろうとした栗山のバックに回る。ケージ際で栗山が正対。両腕を差し上げながら、顔面に左ヒジを叩き込んで離れた。鼻から出血が見られる鈴木は、右ハイからシングルレッグで飛び込み、栗山に尻もちを着かせる。栗山はスクランブルへ。シングルレッグをガブった鈴木は、ケージを背にして休む。栗山が体を起こすと右腕で首を抱え、ギロチンで絞め上げようとしたところで初回終了のゴングが鳴った。

2R、鈴木の右ローは空振り。じっくりと距離を詰める栗山は、鈴木の右ローに左ストレートを合わせる。直撃されても鬼の形相で栗山を見据える鈴木も、右ストレートを当てた。右に回る鈴木は、栗山が距離を詰めて来ると左に回って右ストレートを伸ばす。シングルレッグで組んだ鈴木がドライブするも、ケージ際で栗山が差し返した。押し込みながら右を当てる栗山。鈴木はシングルレッグをスプロールされる。しっかりとガブった栗山が離れてスタンドに戻った。鈴木はまたもシングルレッグで飛び込み、立ち上がる栗山のバックに回る。栗山が切り返して、左を打ち込みながら離れた。

鈴木も右ストレートを上下に散らしてボディロックで組む。しかしシングルレッグに切り替えるとスプロールされてしまう。栗山が鈴木の頭を押さえつけてパウンドを浴びせる。立ち上がる→鈴木のシングルレッグ→栗山がスプロールして殴る、という展開のなか、鈴木も掴んだ足を離さない。すると栗山が足を絡めない状態で右腕を首に回して絞め上げる。耐えた鈴木が立ち上がり、両者向かい合ったままラウンドを終えた。

最終回、鈴木がローと右ストレートを打ちながら回る。左ストレートを突き刺す栗山。鈴木のシングルレッグを切って首相撲に持ち込み、ヒザを放つ。鈴木は下がりながらシングルレッグに入るため、テイクダウンには至らない。ガブった栗山が立ち上がる。距離を取って右ストレートを伸ばす鈴木が、栗山の左をかわしてボディロックで組んだ。ケージ際の差し合いで切り返した栗山が、左ヒジをブチ込む。しかし鈴木もシングルレッグで組みに行く。スプロールした栗山は鈴木の側頭部に左ヒジとパンチを突き刺す。

起き上がる鈴木にパウンドを浴びせる栗山。鈴木も流血&苦悶の表情を浮かべるが、鋭い眼光を向けながら耐える。残り40秒で、鈴木が再びシングルレッグで飛び込むも倒せず。残り30秒でまたもシングルレッグをかわされた鈴木が、今度は自身がスクランブルからガブった。ドライブしてくる栗山のバックに回り、ここで試合終了に。

両者の動きと、何より気持ちが途切れなかった熱闘は、栗山がユナニマス判定で制した。

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