【写真】経験の差ではなく、技術の差を見せつけた神田。しかしルキヤも将来性を感じさせたことは確かだ(C)MMAPLANET

＜バンタム級／5分3R＞　
神田T800周一（日本）
Def.2R4分20秒 by 肩固め
ルキヤ（日本）

サウスポーの神田が体を上下に振って向かい合う。左カーフキックから右ミドルを伸ばすルキヤ。右ストレートで神田を下がらせるが、距離を詰めた神田がボディロックからドライブする。しかしルキヤが左腕を差し上げて、神田に背中を着かせた。パウンドからすぐにバックマウントを狙うルキヤ。神田がスクランブルで一度は返されるもダブルレッグでケージに押し込み、すくい上げて尻もちを着かせる。

スタンドに戻ったルキヤを、スタンドの肩固めで押し込む神田。ルキヤも離れようとするが、肩固めで粘る神田に背中を着かされてしまう。神田の組みを幾度も跳ね返すルキヤだが、2分30分過ぎに背中を着かされてしまった。動き回るルキヤからバックマウントを奪取した神田は、左カカト蹴りで削る。右腕を首に回すも起き上がるルキヤのバックに回った。前転ではねのけるルキヤ。食らいつく神田が再び背中を着かせ、ケージ際でパウンドとヒジを浴びせる。ルキヤも足を利かせるが、ヒジをもらい続けて初回を終えた。

2R、神田がプレスを掛ける。下がるルキヤは前に出てワンツーから右ミドルに繋げる。神田が組むと、またも左腕を差し上げてトップを奪う。ルキヤがバックを狙ったところで神田が「神田返し」でトップに回る。両足を捌いてパスし、ノースサウスで押さえる神田。サイドに移行して左ヒジを落とす。反転したルキヤのバックを取った神田が、相手の右腕を抱えて潰す。右ヒザで削りながらバックマウントを狙うも、ルキヤが凌ぐ。

気合いの声を上げるルキヤに対し、神田がバックを狙ったが振り落としに行く。すかさす神田は腕十字に移行しつつトップ→バックマウント→マウントへ。ブリッジしたルキヤだが、バックマウントからパンチの連打を浴びる。マウントに戻ると神田がヒジ連打から肩固めをセットアップ。右側に回ってタップを奪った。

試合終了直後、ダメージが溜まっていたかルキヤは立ち上がれず。フラフラの状態で立ち上がりながら、笑顔で神田のところに向かうルキヤ。初黒星に涙を浮かべるルキヤに神田も声をかける。一方の神田も左足を傷めているように見えるが、立ち続けて写真撮影に応じた。

神田は「ルキヤ君が凄く強くて、これから応援してあげてください。若さとか勢いはメチャクチャ怖いです。でも、自分もここまでやってきたことを信じて、今日は頑張りました。日本中のおじさんとおばさんと、今日は乾杯したいと思います」と語った。そして言い忘れたと思ったのか、グラジの試合後マイクで恒例となった「グラジエイター最高!」で締め、ザワンのファイトボーナス30万円を得ている。

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