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【Gladiator030】小森真誉と対戦、アルゼンチン人ラカイ戦士ガンドルフィ「二ホンの心をぶつけたい」

【写真】左胸に輝く、極真會のタトゥー。初めての日本でどのようなファイトを見せるか(C)MMAPLANET

本日6日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator030のコメインでライト級チャンピオン小森真誉と戦うナウエル・ガンドルフィ。
Text Manabu Takashima

チーム・ラカイ所属ながら、国籍はアルゼンチンという異色のファイターは、どのような経緯を持ってフィリピンから日本で戦う機会を得たのか。そのルーツに日本、極真空手を持つMMAファイターの話を訊いた。


――ナウエル、計量が終わったばかりですが、今どのような気分ですか。

「計量を終えた時点でも、力が漲っていて凄く良い感じだよ。ワクワクしている。日本に来ることは夢だった。でも、試合に集中しているから全くエンジョイはしていない。試合が終われば、日本を満喫するよ」

――ところで日本のファンからすると、なぜアルゼンチン人ファイターのナウエルがチーム・ラカイ所属で来日したのか。凄く不思議に感じていると思います。

「僕はドラゴンボールを見て、父から極真空手を習うようになった。アルゼンチンのナショナル王者にもなっている。でも柔術の練習を始め、MMAファイターを目指すようになったんだ。そこから僕の世界放浪が始まった。まずはブラジル、そしてシンガポール、タイ。シンガポールではEVOLVE MMAのトライアウトを受けたんだよ」

――えっ?

「そうだよ。あの時、僕の極真のタトゥーを見て不思議そうな顔をしていたよね(笑)。覚えているよ、取材にきていたこと。あれからタイを経て、最後の旅となったフィリピンに向かったんだ」

――2022年の12月にチーム・ラカイでナウエルに会ったことは覚えていたのですが……。

「もう7年前も昔のことだ。しょうがないよ(笑)。フィリピンで再会できたのは、コロナになったからだよ。フィリピンに行って、パンデミックが起きた。僕は身動きが取れなくなったんだ。屋内で練習はできたけど、試合はできないし途方に暮れたよ。2年後に再び試合ができる環境がフィリピンで整った時、僕はチーム・ラカイで柔術の指導をするようになったし、家族もフィリピンで出来た。

アルゼンチンが恋しくないといえば嘘になるけど、僕はもうフィリピンで生きていくことを決めたんだ。アルゼンチン代表として、フィリピンに拠点を置いて戦う。さっきも言ったけど、極真空手時代から世界大会が行われている日本を訪れて戦うことが夢だった。

でも、空手家時代は渡航費を捻出することもできなくて。今、こうやって日本でMMAを戦える。それもチーム・ラカイに所属しているからだよ。コーチ、マーク(サンジャオ)を尊敬しているし、チームメイトを信頼している。チーム・ラカイにいれば、チャンスが訪れると思っていた。

日本の人々にナウエル・ガンドルフィの名前を覚えて欲しい。僕は空手とともに成長した。規律を重んじ、良き人間になろうと生きてきた。それも空手の稽古をしてきたからであって、僕の人間形成に日本は大きな影響を与えてくれたんだよ」

――その日本で初めて戦う相手、小森選手の印象を教えてください。

「タイトルを取った試合を見たけど、日本人らしい我慢強い、心が強い人物だと思う。技術力もあるけど、やはり気持……意思が強いように感じる。でも、僕も十分に準備をしてきた。厳しいトレーニングを乗り越えてきたし、僕のルーツ――日本の心をぶつけたい。勝つために命を懸ける必要があるなら、問わない。命を賭けて戦う。そしてチーム・ラカイ、ファミリーに勝利を持ち帰る」

――チャンピオンとノンタイトルで戦います。

「もちろん、ベルトは欲しい。でも、今はそういうことは考えない。まずは僕のことを覚えてもらうファイトをしたい。そうすればベルトが見えてくるだろう。チャンピオンのことは尊敬している。ただ、明日はただ一人の対戦相手を迎えるだけ。コンプリートファイターとして、全局面で僕が上回っていることを試合で証明したい」


■視聴方法(予定)
4月6日(日)
午後4時15分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Gladiator030計量結果

<バンタム級/5分3R> 
ルキヤ:60.0キロ
神田T800周一:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
小森真誉:69.2キロ
ナウエル・ガンドルフィ:70.2キロ

<ライト級/5分3R>
岩倉優輝:69.9キロ
ダギースレン・チャグナードルジ:70.4キロ

<ウェルター級/5分3R> 
大道翔貴:77.3キロ
マックス・ザ・ボディ:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:70.6キロ
八木敬志:70.0キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.9キロ
パク・チャンビン:56.6キロ

<フライ級/5分3R>
今井健斗:57.0キロ
和田教良:56.8キロ

<キック70キロ契約/3分3R>
荒尾裕太:69.6キロ
キム・フェグン:69.9キロ

<バンタム級/5分2R>
宮川日向:61.6キロ
永留惇平:61.7キロ→61.6キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:65.8キロ
荒井銀二:66.4キロ→

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ:61.4キロ
國頭武:61.8キロ→61.6キロ

<バンタム級/5分2R>
原田康平:61.2キロ
小林佳純:61.5キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.1キロ
坪内一将:56.8キロ

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗:52.5キロ
カーヴィ:52.6キロ

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾:56.6キロ
テム:56.7キロ

<フライ級/5分2R>
藤原浩太:56.5キロ
蒔田伸吾:56.9キロ

<ライト級/5分2R>
キンコンカンコンケンチャンマン:69.5キロ
KENZO:70.1キロ

<68キロ契約/5分2R>
中尾天圓:67.7キロ
都市弦介:67.9キロ

<OPフライ級/5分1R>
小嵐翔真:56.3キロ
彪斗:57.8キロ→

<OPストロー級/5分1R>
諸井友祐:52.4キロ
辻本涼太:52.4キロ

<OPヘビー級/5分1R>
松本洋平:118.0キロ
高橋マーク:115.6キロ

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