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【Gladiator030】タイトル戦から若手の踏み台?! 神田T800周一「格闘技屋さんとして試された気がした」

【写真】前回出場はタイトル戦で、今回はキャリア5戦目のルキヤと。ただし、どちらもメイン。それが神田周一の価値(C) MMAPLANET

6日(日)に大阪府豊中市176BOXで開催されるGLADIATOR030で、神田T800周一がルキヤと対戦する。
text by Takumi Nakamura

2023年6月のテムーレン・アルギルマー戦以来、約1年10カ月ぶりのグラジエイター参戦となる神田。今大会では2008年7月の生まれの16歳、プロ戦績4戦4勝を誇るルキヤとの対戦となった。

勢いのある期待の新鋭を迎え撃つ立場の神田だが、このシチュエーションを「プロモーターからそういうオファーが来るなら、やってやろうじゃないかと思った」と言い「ここでしっかり勝って、まだまだ(強い選手を)追いかける仕事もやるよと意思表示したい」と語っている。プロ生活12年、キャリア終盤を迎える神田に話を訊いた。


そういうオファーが来るなら、やってやろうじゃないかと

――久々のグラジエイター参戦で、16歳にしてプロ戦績4戦4勝を誇るルキヤ選手と対戦が決まりました。最初にオファーを受けた時の心境はいかがでしたか。

「こういう若い子とやる仕事が回ってくるんだと思って、正直ちょっとびっくりしたし、面白いなと思いました」

――面白いなと思ったのはどういった部分でしょうか。

「僕もそういう試合のオファーが来るベテラン枠になったんだなって。時の流れは面白いなと思いましたね」

――今まで対戦相手としてルキヤ選手のことは意識していなかったですよね。

「そうですね。グラジエイターに参戦するのも久しぶりですし、グラジエイターでの最後の試合がテムーレン(・アルギルマー)戦で、僕の中ではグラジエイターはああいう外の相手や海外の厳しい相手とやるイメージがあったので、そういうなかで若い子と戦うという意味ではびっくりしました」

――正直なところ、よくこのタイミングでルキヤ戦のオファーを承諾したなと思いました。オファーを受けるまで即決だったのか、それとも悩んだのか。どちらだったのですか。

「それはもう即決でしたね」

――これまで積み上げてきたキャリアがある神田選手としては、若くて無敗のルキヤ選手のような相手はリスクの大きな相手です。そこに対して思うところはなかったですか。

「そこは何かこう…自分が格闘技屋さんとして試された気がしたんですよ。プロモーターからそういうオファーが来るなら、やってやろうじゃないかと思いましたね」

――こういったオファーがあること自体に意味を感じましたか。

「それはすごく感じましたね。若者が上がっていくストーリーとベテランが意地を見せるストーリー。グラジエイターがどちらのストーリーを見たいのか、どちらのストーリーでも楽しめると思ったのかは分からないですけど、そこに価値があると思ってくれたオファーだと思っているので、僕個人としては正直オイシイ試合ではないですけど、そう団体側が思ってくれたなら、そこから逃げたくはないし、面白いじゃんと思いました」

――ルキヤ選手の試合そのものは今回の試合が決まって改めてチェックしているのですか。

「一度僕がグラジエイターの解説に入った時、目の前で試合見ているんですよ。その時もやっぱり勢いがあるなと思いました」

――対戦相手としてルキヤ選手にはどんな印象を持っていますか。

「やっぱり若さと勢い。特に打撃のところは勢いだけじゃなくて技術もしっかりしているので、打撃の怖さは感じています」

――1試合の平均タイムが70秒なので未知数の部分が大きいですよね。

「そうなんですよね」

――そのなかでもフィニッシュする力や打撃のスキルは年齢・キャリアに関係なく高いレベルだと思いますか。

「僕はそう思っています」

――ではそのルキヤ選手に対して、言える範囲で構いませんが何を意識して練習しているのですか。

「今までやってきたことを出す。危険な相手だからこそ、きちんと丁寧にやる。そこを心がけています」

――試合を見る限り、組みや寝技のレベルがどのくらいかは分からない部分も多いです。

「そういうゲームに持っていきたいというのが当たり前の考えではあると思います。でも先ほどの質問の答えに被りますけど、僕は今までのキャリアでやってきたことを出すだけですね」

――キャリアには差があっても一人の強い選手に挑むという構えですか。

「はい。その一方で相手のKO幻想にはまらないように、ということも正直思っていますね。舐めてもいけないけど、ビビってもいけないというか。ちょうど相手はその真ん中にいると思うので、自分のことを淡々とやる準備もしていますし、試合もそういう感じでやろうと思います」

グラジにもお世話になったきたんで、そこで若い選手をぶつけられるなら逃げるわけにはいかない

――逆に言うと今までルキヤ選手と戦っていた相手はルキヤ選手のKO幻想に飲まれていたのかもしれません。

「確かにそれはあるかもしれないです」

――神田選手もルキヤ選手にはないキャリア・経験があるので、自分がやるべきことをやる。そこが明確になっていますか。

「まさにそのイメージです」

――なるほど。逆に神田選手にとって前回の試合=昨年7月のガッツ・takato戦(判定勝ち)は、どのような試合だったと振り返ることができますか。

「前回は闘裸男で試合をしたんですけど、ちょっと落ち着きすぎた試合だったなというのがあって。ああいう落ち着きをもっといい方向に持っていかないといけないかなって感じでしたね」

――見ている側としては神田選手の組みのしつこさやスクランブルの強さが出た試合だったと感じました。

「ああいうことはどの局面でも割とできるようにはなっていると思うので、次の試合でもそこは出せると思います」

――あの試合後のマイクでは「12月に強い若い子(野瀬翔平)に腕を捻られて、もう試合はいいかなと思ったけど、声援が聞きたくてここに来ました」というコメントもありました。そういった意味ではテーマのある日本人選手と試合が続いているという感覚ですか。

「そうですね。野瀬君もルキヤ選手もすごく期待されている若い選手で、自分は野瀬君にはしっかりやられちゃいましたけど、グラジエイターにもお世話になったきたんで、そこで若い選手をぶつけられるなら逃げるわけにはいかないし、今回は壁になろうかなと思っています」

――また神田選手はグラジエイターという団体にはどのような想いがありますか。

「やっぱり僕は広島に帰ってからグラジエイターに拾ってもらって、チャンスをいただいて、ベルトも巻かせてもらいました。いい想いだけじゃないけど、たくさん大事にしてもらって、経験も積ませてもらったんで、そういう意味ではお返しする場面も作らないといけないと思っていました。今回はあっち(ルキヤ)が上がる可能性が高い、結果的に上げるような形になったとしても、そこで自分が引いちゃだめだよねっていう。それが格闘技屋さん・格闘技人としての気持ちであり、グラジエイターへの感謝の気持ちでもあります」

――神田選手自身、自分も若い選手の壁になるくらい長く続けてきたなと思うこともありますか。

「自分ではあまりそう思っていなかったですけど、今回急にこういうオファーが来て。僕は34歳でルキヤ選手は16歳。下手したら親子くらい年齢が離れているわけじゃないですか。さすがに自分も気づけばおじさんかなとは思います(苦笑)。僕も自分のジムの運営など正直忙しさはありますけど、それでも強いやつに触れ続けたい、追いかけたい気持ちはあるし、そういう自分にもしっかりと追われる役目やおじさんの役目ももらえるんだなという部分は面白がっていますね」

――ここでルキヤ選手のような相手をクリアすることで得られるものもあると思います。

「僕もそう思いますね。ここでしっかり勝って、まだまだ追いかける仕事もやるよという意思表示ができたらいいなと思っています」

――これから神田選手としては、どのようなキャリアを積んできたい?

「ルキヤ戦のように分かりやすい若者との対比みたいなものがありますけど、試合にこういう面白いテーマがあるとやりたい理由になりますよね。今回は若者とやることになりましたが、自分が憧れていた選手とやるとか。ただただ試合をするというよりも、僕もキャリア的には終盤に近づいている中で、意味のある試合やテーマのある試合をやりたいと思います」

――そういった試合がグラジエイターや闘裸男で組まれることに感慨深さはありますか。

「ありがたいですよね……本当にありがたいです」

――神田選手としてはルキヤ戦で、何を見せたいですか。

「僕はプロ選手活動を12年やってきて、その積み重ねを出すだけですね。丁寧に積み重ねてきたものを出す。きついことをやる。それが今回の試合でやりたいことです。ここまで来たら、新しいことを取り入れるだけではなく、自分がやってきたことをどう信じられるかだと思うので」

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「今回はベテランの役割を担うことになったので、これまで格闘技を長く見てきてくださった方に喜んでいただけるように頑張りたいと思います」


■視聴方法(予定)
4月6日(日)
メインカード午後4時15分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Gladiator040対戦カード

<バンタム級/5分3R> 
ルキヤ(日本)
神田T800周一(日本)

<ライト/5分3R>
小森真誉(日本)
ナウエル・ガンドルフィ(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
岩倉優輝(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ウェルター級/5分3R> 
大道翔貴(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
八木敬志(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
パク・チャンビン(韓国)

<フライ級/5分3R>
今井健斗(日本)
和田教良(日本)

<キック70キロ契約/3分3R>
荒尾裕太(日本)
キム・フェグン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
宮川日向(日本)
永留惇平(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
荒井銀二(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
國頭武(日本)

<バンタム級/5分2R>
原田康平(日本)
小林佳純(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
坪内一将(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
カーヴィ(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
テム(日本)

<フライ級/5分2R>
藤原浩太(日本)
蒔田伸吾(日本)

<ライト級/5分2R>
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)
KENZO(日本)

<68キロ契約/5分2R>
中尾天圓(日本)
都市弦介(日本)

<OPフライ級/5分1R>
小嵐翔真(日本)
彪斗(日本)

<OPストロー級/5分1R>
諸井友祐(日本)
辻本涼太(日本)

<OPヘビー級/5分1R>
松本洋平(日本)
高橋マーク(日本)

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