【RIZIN50】終了直前、鈴木の猛攻は届かず。幾度も左でフラつかせたダウトベックがスプリット判定勝ち
【写真】流血の大激闘--鈴木は一歩及ばず(C)RIZIN FF
<フェザー級/5分3R>
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
Def.2-1
鈴木千裕(日本)
鈴木が左に回りながら右ローを放つ。サウスポーのダウトベックが繰り出す左と相打ち覚悟で前に出る鈴木。ダウトベックも鈴木の右に、左テンカオを合わせていく。鈴木は距離が詰まると右インロー、右ストレートで迎え撃つ。ダウトベックが左を上下に散らし始めた。ハードを高めて頭を振る鈴木。左に回る鈴木のボディに、ダウトベックの左ストレートがボディに突き刺さる。さらに鈴木が頭を下げると、そこにダウトベックの左が襲う。
左スピニングバックキックで鈴木を下がらせたダウトベックだが、右イン路を受けてバランスを崩している。右ハイをかわされた鈴木は右ストレート、ヒザ蹴りと攻め込み、左フックでダウトベックをフラつかせた。するとダウトベックがニータップからリフトアップして、クリーンテイクダウンを奪い、トップをキープして初回を終えた。
2R、ダウトベックの右目下が腫れている。プレスをかける鈴木が右インローを浴びせる。さらにダウトベックの左に、インから右ストレートを合わせる鈴木。しかし右インローの打ち終わりに左フックをくらい、鈴木がフラつく。さらに左ストレートで鈴木をグラつかせるダウトベック。動きが落ちた鈴木に、ダウとバックがフックを連続で打ち込んでいく。しかし打ち合いの中でダウトベックも右目付近から出血している。
鈴木の左ジャブをかわしたダウトベックの左が鈴木の顔面をかすめる。左ストレートからの返しをもらった鈴木がバランスを崩した。左ストレートから返しの右フックを当てるダウトベック。鈴木が左フックでダウトベックの体を大きく揺らした。下がるダウトベックにパンチを伸ばす鈴木だが、クリーンヒットはないものの、ダウトベックを中には入れさせなかった。
最終回、鈴木がプレスをかけていく。鈴木の右ストレートに、ダウトベックが左ミドルを合わせる。鈴木は左に回って左ジャブを突く。ダウトベックの左ストレートが鈴木の顔面を捉えた。さらに左ボディストレートを受けた鈴木が一度下がる。ケージ中央で見合ったところから、鈴木の右ハイがヒット。ダウトベックのダブルレッグをスプロールした鈴木が、とにかく前に出る。ダウトベックは左アッパーから右フック、鈴木は左フックを当てた。
やや手数が減った両者。鈴木の右ハイはブロックされるが、頭を下げて左右フックを振るう。ダウトベックは距離を取って左に回る。鈴木が右ハイで足を滑らせ、尻もちを着いたが、すぐに立ち上がった。残り20秒で鈴木が猛攻を仕掛ける。左フックから右跳びヒザ、ボディロックから投げ捨てて四点ヒザも打ち込むが、ダウトベックもスタンドに戻って試合を終えた。
裁定は割れたが、打撃の的確さで上回ったダウトベックに凱歌が上がった。勝利したダウトベックは試合後、「怪我をしていましたが次回の試合は万全の状態で臨みます。