【Gladiator029】計量会場にモンゴル勢の姿なし?! シンバートル計量失敗、吉田開威変則王座戦
【写真】モンゴル勢は減量の仕方が下手なのか…… (C)MMAPLANET
明日12日(日)に豊中市の176 BOXで開催されるGladiator029の計量が同市のSmoker Gymで行われ、吉田開威と暫定バンタム級王座決定戦を戦う予定だったシンバートル・バットエルデネで体重を落とせず、両者の対戦は変則王座決定戦として実施されることとなった。
Text Manabu Takashima
オープニングファイト2試合を合わせると、23試合のロングラン興行。出場選手は40名以上で計量会場の人口密度は相当に高いなか、計量はメインのライト級王座決定戦に出場する田中有と小森真誉から始まった。
同王座決定戦を含め4階級組まれたタイトル戦だが、コメインのフライ級王座決定戦以下に出場するモンゴル勢の姿が会場に見られない。
フライ級王座決定戦を戦う今井健斗、暫定バンタム級王座決定戦を戦う吉田開威、そしてフェザー級王座決定戦を戦うパン・ジェヒョクが計量をパスし、フェイスオフ写真の撮影がないままチハヤフル・ヅッキーニョスのライト級転向&初参戦の岩倉優輝戦、井上啓太の2年4カ月振りのMMA出場=森井翼戦などメインカード、そしてプレリミ戦の計量が進む。
その途中でオトゴンバートル・ホルドバートルだけが計量会場に到着し、オープニングバウト出場選手のフェイスオフ終了を待ってスケールへ。56.7キロでパスし、余裕の笑みを浮かべていた。
なんでもオトゴンバートルは問題なく体重が落ちていたが、チームメイトのシンバートル・バットエルデネとダギースレン・チャグナードルジの両者が体重を落とせておらず、セコンド陣も減量のサポートをしており、会場に移動ができていなかったという。
コーナーマン1人を帯同して計量を終えたオトゴンバートルに遅れること13分、ルールミーティングを終え出場選手がグループ撮影をする段階になりダギースレンが姿を見せる。
一昨年9月の王座決定戦では計量失敗したダギースレンは、今朝は対戦相手のパン・ジェヒョクとサウナで時間を共有していたという。最後の500グラムがなかなか落ちなかったダギースレンのパスに、本人だけでなくパン・ジェヒョクも安堵の表情を浮かべていた。
計量終了は午後3時。フェザー級3回戦で戦う水野翔と桑本征希は揃って再計量となっていたが、時間以内にパスをしてみせた。
残るはただ1人、シンバートルだ。一度、ホテルに戻った師トンガーと一緒に計量会場にやってきたシンバートルは、すっかりと頬は削げ落ち、胸板のペラペラの状態に。ダギースレンと違い上半身にタトゥーが見られるシンバートルは、サウナが使用できず、慣れない半身浴で体重を落としていたそうだ。
残り2キロで発汗が止まり、関係者がエプソムソルトを買いに薬局を3軒回っても入手できなかったという。完全に汗が止まり、歩行も困難になったシンバートルは、計量終了のギリギリ=午後3時に現れ、体重を測る。結果1.9キロオーバーだったシンバートルと吉田のタイトル戦は、2.5キロ以内の体重差ということで、規定通り吉田が50パーセントのファイトマネーを譲りうけ、勝った場合のみ新チャンピオンが誕生するという変則王座決定戦に。
とはいえシンバートルが勝った際、王座は空位でも勝敗はレコードに残る。吉田は体重オーバーの相手と、リスクの高いが故に勝負論が存在する変則王座決定戦に挑むこととなった。
■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ
■Gladiator029計量結果
<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威:61.2キロ
シンバートル・バットエルデネ:63.2キロ→63.1キロ