IFLが7月末で遂に活動停止 気になる選手の動向は?
25日(金・日本時間)、MMA業界にチーム対抗戦を持ち込んだインターナショナル・ファイト・リーグ(IFL)の副代表ジョー・フェボリート氏より、IFLが7月31日で活動停止、譲渡が決定した旨の発表があった。
IFLという組織よりも、氏個人の書簡のような連絡には、この2年半の活動で得たこと、IFLでの試みは実を結ばなかったが、今後の氏の活動は選択肢の広さと、これからの活動への協力を訴えかけるものであった。
譲渡先として、既成事実のように語られているズッファという固有名詞や、選手名は一文字たりとも、この書簡には記されていない。
ただ、IFLファイターのUFC出場は既に始まっており、19日(土・現地時間)のUFCファイトナイトには、ローリー・マルカム、ブラッド・ブラックバーン、リーズ・アンディが参戦。8月10日のUFC87には、昨年のチーム優勝メンバーであるNYピットブルス(コーチ=ヘンゾ・グレイシー)のアンドレ・グスマォンの出場も決定しており、IFL世界ミドル級王者ダン・ミラーがズッファと契約したという話も伝わってくる。
また、24日にIFL世界ライト級王者ライアン・シュルツが、日本の戦極に出場することが発表されたようにIFLファイターの身辺が慌ただしくなっていることは間違いない。
この他、IFLが誇るタレント集団の代表格であるヘビー級王者ロイ・ネルソン、ライトヘビー級王者ウラジミール・マティシェンコ、フェザー級王者ヴァグネイ・ファビアーノ。アフリクションと強い結び付きがあるエクストリーム・クートゥアー(=チーム・トンプキンス)所属のウェルター級王者ジェイ・ヒエロン、ライト級の人気選手クリス・ホロデスキーらの動向も気になるところだ。
MMA PLANETではフェボリート氏に売却、選手の契約に関してその動向を尋ねたが、「現時点で、契約が終了していないので答えることができない」という返答を得ている。
何はともあれ、チーム対抗戦、4分×3R、エルボー禁止など北米MMAワールドで独自路線を貫いてきたIFLは、2006年4月29日の旗揚げ大会以来、2年3ヶ月の活動期間をもって、その歴史に終止符を打つ。