訃報 元IFL ジェイ・ラーキンCEO死去
9日(月・現地時間)、2008年7月末日をもって活動を停止したIFL(International Fight League)のCEOだったジェイ・ラーキン氏が脳腫瘍のため、ニューヨーク州ナイアック病院で亡くなった。享年59歳。
1986年からShowtimeのボクシング中継の責任者ととなり、ShoBox~Showtime Championship BOXING~PPVというボクシング中継ビジネスのひな型を確立したとされるラーキン氏は、05年にShowtimeを離れると、その後、世界初の団体戦方式を打ち出したIFLのCEOに就任した。
09年8月にIFLの売却を発表し、表舞台から姿を消していたが、脳腫瘍が発覚したのは07年4月、CEOを務めていた期間中も闘病生活を送っていたことになる。
3年のガンとの戦いの末、その人生の幕を閉じたラーキン氏、IFLのCEO在籍中に「UFCではプロモーターのダナ・ホワイトが、どのファイターよりも知名度が高い。このスポーツにとって、好ましい状況ではない」という旨の発言をしたこともある。
IFL活動停止後、IFLで誕生した6人の世界王者のうち、ヘビー級ロイ・ネルソン、ライトヘビー級ウラディミール・マティシェンコ、ミドル級ダン・ミラー、フェザー級ヴァグネイ・ファビアーノの4名がUFC、あるいはWECとズッファのイベントに活躍の場を移している。
米国ではMMAよりも、ボクシングでの功績が称えられるジェイ・ラーキン氏、その冥福を祈りたい。