【UFC117】マット・ヒューズ、戦い続ける理由
7日(土・現地時間)にオークランドのオラクル・アリーナで行なわれたUFC117でヒカルド・アルメイダと戦い、がぶりかのチョークで失神TKO勝利を収めたマット・ヒューズ。
【写真】今回の勝利でサブミッション・オブ・ザ・ナイトを獲得したマット・ヒューズ。トップ戦線返り咲きも十分に期待できる白星だった (C) MMAPLANET
2001年11月にカーロス・ニュートンを破り、UFC世界ウェルター級王座を戴冠すると、桜井マッハ速人やショーン・シャークらを相手に5度防衛に成功。04年1月に一度はBJ・ペンにベルトを奪われたが、BJの返上後04年10月にGSPを下し、2度目の王座奪取に成功した。
その後、ホイス・グレイシーとの契約体重戦、BJ・ペンを相手にタイトル防衛を果たしたが、BJを破った2カ月後にGSPに敗れ王座を失う。その後、GSPへの挑戦に失敗、再起を懸けたチアゴ・ピッチブル・アウベス戦でも、ピッチブルの体重超過もあったが、かつてない一方的な展開で敗れた。
それからはマット・セラ、ヘンゾ・グレイシーを倒したもののタイトルに結び付くようなファイトではなく、ヒューズの試合はピークを過ぎたビッグネームのレジェンド対戦のような位置づけのように見えた。
10月で37歳になるヒューズ、富と名声をオクタゴンの中、そして私生活でも得た彼が、今も戦う理由とは何なのだろうか。UFC117共同記者会見後、ショートインタビューを試みた。
――フィニッシュのがぶりからのチョークは、古いレスリングのテクニックだと試合直後のインタビューで言っていましたが、いつ、習ったものなのですか。
「カレッジでレスリングをやっていた時に、コーチから教わったんだ。トレーニングでは、今もいつものように使っている技だよ」
――実際にレスリング時代にも、試合で使ったことはあったのですか。
「もちろん。ただ、失神するまで絞めることはなかったよ。そもそも、このテクニックは相手を嫌がらせ、そのまま背中に回り、バックをとるための仕掛けなんだ」
――とにかく素晴らしい一本勝ちでした。一昨年の6月にチアゴ・アウベスに敗れて以来、タイトル戦線から距離のある場所で戦っていますが、今、何をモチベーションとしてオクタゴンに上がっているのですか。
「毎日のようにジムに顔を出して、ジムのみんなと汗を流し、良い時間を過ごしている。ジムに通うことが好きだし、UFCを愛している。そして、オクタゴンの中に足を踏み入れることも大好きなんだ。これだけの気持ちが揃っているのに、戦うことをやめる理由なんて、ないだろう?」
――このところ、マット・セラ、そしてヘンゾ・グレイシー戦と、まるで第一線から離れたレジェンズ対決のような試合が続きましたが、あれら試合の意義とはマットにとって、どんなものだったのでしょうか。
「対戦相手が過去にどんな成績を残しているのかなど、気に留めて戦ったことは、これまでに一度もないんだ。目の前にいる対戦相手を倒すことだけを考えて戦ってきた。もう全てをやり遂げてしまったように言われることもあるけど、僕はまだ戦うことが好きだから、戦い続けている。今も競技者なんだよ」
――つまりは、3度目のUFC世界ウェルター級王座を獲得も視野に入れて戦っているということですか。
「もちろんだよ。今日の一本勝ちで、その権利が僕にもあることを証明できたと思う。だから、次の試合のことなどをUFCと話し合っていくつもりだよ」
――ズッファとはあと何試合、契約が残っているのしょうか。
「あと2試合、契約が残っている。この2試合でチャンピオンに返り咲くつもりでいるよ」
――今日の素晴らしい勝利で、その言葉を発する資格があること、そして力が十分にあることを証明したと思います。今日はお疲れのところありがとうございました。
「こちらこそ。サンキュー・ベリーマッチ」
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