【Affliction】ヒョードル、KO勝ち!クートゥアーと対戦誓う
多くのMMAトップファイターのスポンサードを行ってきたアパレル・メーカー『アフリクション』が、エメリヤーエンコ・ヒョードルを擁し業界参入。19日(土・現地時間)、噂の新興&ビッグプロモーションがカリフォルニア州アナハイムで注目の旗揚げ戦を行った。
【写真】WA(ワールドアライアンス)MMA世界ヘビー級のベルトを手にしたヒョードル (C) GONG KAKUTOGI
同イベントでは、PRIDE時代の代名詞にもなっていた“60億分1”の呼び声高い、エメリヤーエンコ・ヒョードルが、元UFC世界ヘビー級王者ティム・シルビアと対戦するWA(ワールドアライアンス)MMA世界ヘビー級王座決定戦をメインイベントに、同じく元UFC王者アンドレイ・アルロフスキー、日本でもお馴染みジョシュ・バーネット、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラら、MMA界のビックネームが大挙参戦。全10試合が行われた。
そんな記念すべき旗揚げ戦のメインイベント(=ヒョードル×シルビア)は、衝撃の結末と共に僅か36秒で幕を閉じた。シルビアの左をしっかり見切り、直後に動いたヒョードルは左フックをヒット、首相撲にきたシルビアに対し、振りまわすような左右のフックを連打する。と、この攻撃でシルビアが腹這いにダウン。右サイドをとったヒョードルは、左のパウンド落としながら、バックを奪取。そのまま両足をフックして、チョークへ移行すると、成す術なくシルビアがタップ。試合は、36秒、ヒョードルの一本勝ちという絶大なインパクトを残した。
また、それだけではなかった。試合後には、ヒョードルが次なる対戦相手にいよいよ“鉄人”ランディ・クートゥアを指名。「勝ったこと、試合内容もハッピー。試合を観に来てくれてありがとう。すぐにでもまた試合をしたい。誰と?ランディ・クートゥアーだ」と、クートゥアーが後方から見つめるリング中央でヒョードルは言い放った。
これに対しクートゥアーは、「UFCとの問題が解決したら、今年中にヒョードルと戦いたい」と返答。一方のヒョードルも、「いつか、必ず戦いましょう。私も戦いたいです」と穏やかな口調で語り、リングを後にした。エンディングでは、WA(ワールドアライアンス)MMA世界ヘビー級のベルトを手にしたヒョードルに、観客の大「ヒョードル」コール。新興アフリクションの未来は確かに開いた――。