【WEC52】ユライアが水垣に快勝、UFC王座挑戦を視野に
2011年よりUFCとの統合が決定したWECにとって、ラスト2大会となるWEC52「Faber vs Mizugaki」が、11月11日(木・現地時間)ラスベガスのザ・パールで行われた。
WECを過去3年に渡って支えてきたユライア・フェイバーが、バンタム級転向を果たし、日本の水垣偉弥と対戦したメインイベントは、序盤からユライアの打撃をかわしていった水垣が、ヒザ蹴りを有効に使いつつ、打ち合いにも果敢に応じ、上々の立ち上がりをみせた。
しかし、ユライアのテイクダウン狙いを防いだまではよかったが、水垣は、続くギロチンの仕掛けを嫌がりヒザを付いたところでバックを奪われ、バックマウントからチョークを許してしまう。
ユライアの腕が水垣の喉に食い込むと、顔が見えない状態でレフェリーがストップに躊躇する場面もあったが、2度、3度と体に触れたレフェリーが水垣の失神を確認。1R終了10秒前に試合をストップした。
WECラストマッチを一本勝ちで終えたユライアは、バンタム級で再起に成功。試合後は「日本人のファイティングスピリットは凄い。WECの素晴らしい働きのおかげで夢だったUFCのベルトに挑戦できるようになった」とWECラストマッチの印象を語っている。
また、セミファイナルでは、来年1月1日(土・同)のUFC125でUFC世界フェザー級王者ジョゼ・アルドと挑戦者ジョシュ・グリスピの世界戦が決定している同階級のコンテンダー争い=ハビエル・バスケス×チャド・メンデスの一戦が行われた。
試合は、メンデスが終始優勢となり、バスケスは卓越したグラップリング技術を発揮できず、判定負け。その他の試合では、ジョセフ・ベナビデスが黒帯柔術家のヴァグネイ・ファビアーノからギロチンで一本を奪い、エリック・コクはフランシスコ・リベイラからハイキックで鮮やかなTKO勝利を挙げた。