【UFC306】フィニッシュだけじゃない。ポイントも押さえるロサスJrがトップキープでチーランに判定勝ち
<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
アオリー・チーラン(中国)
ガードを固めて距離を詰めるチーランに、ロサスJrは右ローを当ててサウスポーにスイッチする。サークリングするロサスJrが足を止めて左ミドルを打ち込んだ。オーソドックスからワンツーを伸ばしたロサスJrに、チーランもワンツーを返す。スイッチしながらチーランの右をブロックしたロサスJrが、サウスポーから左インロー→シングルレッグでテイクダウンした。
トップからパンチで削るロサスJr、チーランは下からヒジを突き刺したものの、ハードガードに。右腕を差し込んだロサスJrが右側へパスする。マウント奪取と同時にチーランが背中を向けた。バックマウントから四の字フックで固めたロサスJrが右腕をチーランの首に回す。チーランはケージウォークの際に、足の指がケージに引っかかり注意を受ける。ロサスJrはバックから削りつつ、ラウンド終了間際にマウントに移行してパンチを浴びせた。
2R、チーランが距離を詰める。ロサスJrはスイッチから左右ローを散らす。チーランは跳びヒザなどフェイントを見せて左ジャブを突き刺す。さらに左ジャブから右を大きく振ったチーロンに対し、ロサスJrはニータップで組むも切られた。ワンツーでチーロンを中に入れさせないロサスJr。右ジャブからシングルレッグに繋げるも、これは組みつけない。
ロサスJrのワンツーに対し、チーロンが少し足を滑らせた。ロサスJrはオーソドックスで左アッパーを突き上げるも空振りに。チーロンがロサスJrの右に、右ストレートを合わせた。チーロンのワンツーをかわして右を打ち込んだロサスJrが打ち合いからシングルレッグへ。しかしこれも切られてしまう。両者ミドルを打ち込んでラウンドを終えた。
最終回、ロサスJrは鼻から出血が見られる。距離を詰めるチーロンに対し、スイッチ&サークリングからジャブとローでけん制するロサスJr。シングルレッグで尻もちを着かせたロサスJrは、立ち上がったチーロンをボディロックでリフトアップしてからマットに叩きつける。サイドについたロサスJrは右ヒジを落とす。
亀になったチーロンのボディに右ヒザを突き刺すロサスJrは、チーロンが反転するとトップをキープする。フルガードのチーロンは両手を広げるが、これはブレイクのアピールか。しかしロサスJrがトップから手を出し続けている。腰を上げてチーロンの動きを潰するロサスJrは、そのままチーロンのガードの中で試合終了を待った。
裁定はロサスJrがユナニマスで勝利。ロサスJrにとっては2年前のDWCS以来、2度目の判定勝ちとなった。