【UFC306】無尽蔵のスタミナとステップ&TD、デヴァリシビリがオマリーに判定勝利して王座戴冠
<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[挑戦者] マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47.
[王者] ショーン・オマリー(米国)
サウスポーのオマリーが前に出ていく。ここでデヴァリシビリがレフェリーに何かをアピール。レフェリーからは軽い注意があっただけで試合は続行となる。オマリーは構えをスイッチしつつ、左ミドルやスピニングバックキックを見せる。デヴァリシビリはじりじりとプレッシャーをかけ、オマリーは右のボディストレートを見せる。
デヴァリシビリは左ミドルを蹴って前進。オマリーはオーソドックスから右ストレート、ジャブを細かく当てて右をボディと顔に打ち分ける。さらにオマリーはアッパー気味の左を見せて関節蹴り。デヴァリシビリは小刻みなステップからシングルレッグで組んで、オマリーをケージに押し込んでバックを取る。デヴァリシビリは細かくオマリーの太ももにヒザ、パンチを入れる。オマリーも立ち上がって距離を取る。
試合がスタンドに戻ると、。オマリーはサウスポーにスイッチする。デヴァリシビリは右フックからシングルレッグに入ってテイクダウンを狙い、オマリーの頭をコントロールしてギロチンを仕掛けてがぶる。オマリーも頭を抜いて立ち上がる。残りの時間はオマリーが前に出てスピニングバックキックを見せた。
2R、サウスポーのオマリーがプレッシャーをかける。デヴァリシビリはケージ内を大きくサークリングして右ミドルを蹴る。オマリーは構えをスイッチして右ボディストレート、ステップインして顔への右ストレートを見せる。
デヴァリシビリもジャブを突いて前に出て、オマリーの右ストレートにダブルレッグのカウンターを合わせてテイクダウンする。オマリーはクローズドガードを取り、デヴァリシビリはオマリーの顔を左手で押しながら右のパンチを落とす。ここからデヴァリシビリは中腰になり、オマリーのオモプラッタを外して右のパンチを落とす。
オマリーは下から三角絞めと腕十字を狙うが、ここでオマリーがデヴァリシビリのMMAグローブの中に指を入れてしまいレフェリーに注意される。再開後、デヴァリシビリはプレッシャーをかけながらパンチを落とし、亀になるオマリーにパンチを入れる。これを嫌ったオマリーが自らガードを取ると、デヴァリシビリはパンチを落とす。
オマリーは背中を見せつつ立ち上がろうとするが、デヴァリシビリはバックコントロールしながらヒザを入れ、オマリーをケージに押し付けるようにギロチンを狙う。
ここでデヴァリシビリがオマリーの背中にキスをして挑発。レフェリーに注意されると、デヴァリシビリはラウンド終了と勘違いして技を解いて立ち上がる。ラウンドは4秒ほど残っており、背中を見せてしまったデヴァリシビリにオマリーがパンチを打ち込み、デヴァリシビリとしてはヒヤリとする一幕だった。
3R、オーソドックスに構えるオマリーが右ボディストレート。デヴァリシビリは構えをスイッチしてステップを刻む。オマリーはサウスポーから左ミドル、オーソに構えて右ストレートを顔とボディに伸ばす。オマリーは左右にステップしてパンチを打つが、デヴァリシビリがシングルレッグに入ってそのままオマリーをケージに押し込む。
デヴァリシビリはオマリーの頭をがぶってコントロールし、ヒザ立ちのオマリーの足にヒザ蹴り。オマリーが立ち上がると顔面にヒザを入れる。ここはオマリーが立ち上がって頭を抜く。
試合がスタンドに戻ると、オマリーはオーソドックスから右ボディストレート。サウスポーからの三日月蹴りは当たらない。続くヒザ蹴りもデヴァリシビリは当てさせず、蹴り足を取ってテイクダウンを狙う。ここは両者の距離が離れ、オマリーが右ボディからの左フック。デヴァリシビリは顔にパンチを振ってシングルレッグを見せ、右カーフを蹴る。
オマリーは右ストレート、デヴァリシビリはしつこくシングルレッグでオマリーの足をすくおうとするが、オマリーもすぐに反応してテイクダウンさせない。終盤、オマリーがパンチからヒザ蹴りを2発繰り出した。
4R、構えを何度かスイッチし、オマリーは右ボディを放つ。これをフェイントにして顔への右につなげる。デヴァリシビリはじりじりとプレッシャーをかけ、左ジャブと左フックで前に出る。そしてデヴァリシビリがダブルレッグでテイクダウンを奪うと、オマリーの右足をまたいでハーフガードでトップキープする。
デヴァリシビリはオマリーの上体を押さえて小さくパンチを入れる。オマリーもデヴァリシビリの体を蹴り離そうとするが、今度はデヴァリシビリがオマリーの左足をまたいでハーフガードでトップキープして右ヒジを落とす。
何とか脱出しようとするオマリーだが、デヴァリシビリのトップキープが強い。オマリーが亀になって立ち上がると、デヴァリシビリはスタンドのままバックについて、四つん這いになるオマリーの太ももにヒザ蹴りを入れて、時折顔面にパンチを入れる。
オマリーが正対してフックガードを取ると、デヴァリシビリはトップキープしてヒジを落とす。オマリーがケージに背中を預けて立ち上がるとギロチンを狙い、オマリーを寝かせて一気にパンチを連打。立ち上がったオマリーにも連打を集めて、来い来いと挑発する。
5R、オマリーがすぐにプレッシャーをかける。デヴァリシビリはケージ内をサークリングして間合いを外す。デヴァリシビリは足のステップを止めず、右のロングフックからニータップでテイクダウンを奪う。オマリーはすぐ亀になってケージまで移動し、四つん這いになって立とうとするが、デヴァリシビリがオマリーをバックコントロールする。
これまでのラウンドと同じように、デヴァリシビリはバックを取って足とボディにヒザ蹴り、パンチを入れる。ここでオマリーも正対して距離を取り、試合をスタンドに戻す。オマリーはサウスポーから関節蹴りと左ミドル、デヴァリシビリはシングルレッグを狙いつつ、やはりケージ内をサークリングする。
ここでオマリーが右の前蹴りを突き刺すと、デヴァリシビリが自分のボディをさすって効いてないよと言わんばかりにオマリーを挑発する。しかしオマリーがすかさずスピニングバックキック、デヴァリシビリのテイクダウンを切って右アッパーを突き上げる。
デヴァリシビリがシングルレッグに入るが、これはオマリーが切る。デヴァリシビリはガードを上げて前進。オマリーはボディに前蹴りを突き刺すが、デヴァリシビリは足を止めずに動く。オマリーはデヴァリシビリにケージを背負わせて右の前蹴りと左ミドル、右ヒザ蹴りを突き上げる。終了間際、デヴァリシビリがシングルレッグでオマリーをテイクダウンして試合を終える。判定は49-46、48-47、48-47でデヴァリシビリが勝利し、バンタム級のベルトを巻いた。