【UFC ABC07】激しい打撃戦からTD&スクランブル。マッケンジーがゴディネスに競り勝つ
<女子ストロー級/5分3R
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)
すぐにジャブを打ち合った両者。ともに前に出て、積極的に手を出す。リードフックのゴディネスに対し、ジャブのマッケンジーは蹴りも織り交ぜて戦う。そのローをすくってテイクダウンを奪ったゴディネスは、寝技が続かないようすぐに離れる。ゴディネスはダブルレッグを切って、がぶりからヒザ&パンチをヒットさせる。さらにワンツーを被弾したマッケンジーはワンツーに左を合わされる。
パンチの応酬のなかで組んだマッケンジーが、払い腰で投げてマウントを取る。ブリッジを潰してマウントをキープするマッケンジーは、ゴディネスのブリッジに合わせて腕十字をセットする。下になり十字を仕掛けながら鉄槌を連打も、十字を諦めてクローズドガードに戻る。上から殴ろうとすとゴディネス──ここで時間となった。
2R、いきなりの打ち合いのなかでアッパーを狙ったマッケンジーは、クリンチからジャンピングガ―ドへ。すぐに着地したところでゴディネスが離れる。ゴディネスはガードで顔を固めて左フック。ジャブの差し合いから、マッケンジーが右を当てる。ステップインにカウンターを入れたゴディネスは、ハイをガードして左を打ち込む。そのゴディネスは左ミドルをキャッチされるが、足を引き抜いてテイクダウンを許さない。
続いて蹴りにカウンターを当て、マッケンジーに尻もちをつかせたゴディネスは、寝技を避けてスタンドで待つ。立ち上がったマッケンジーは右をヒットさせるが、被弾する数も多い。それでもマッケンジーはワンツーを決め、さらにゴディネスの前進に右を決める。と、残り40秒でゴディネスがダブルレッグでテイクダウン。スクランブルもスタンドで肩固めを仕掛け、ヒザを入れたゴディネスがラウンドを取り返した。
最終回、ワンツーのマッケンジーに対し、左フックをゴディネスが当てる。さらに蹴りに左を合わせてボディストレート。マッケンジーはバックステップする時に体が伸び、そこにパンチを狙われている。ジャブの差し合いでもリードするゴディネスだが、マッケンジーはアッパーを入れ、ダブルジャブからダブルレッグ。リフトして落とすと、サイドで抑える。尻を抜いてスクランブルの狙いのゴディネスを潰したマッケンジーは、足関節を防ぐ。
このタイミングでゴディネスは立ち上がり、試合はスタンドへ戻る。左フックの連打で前に出るゴディネス。マッケンジーはワンツーからスリーを打っていく。ゴディネスの左リードフック、ジャブがマッケンジーの顔面を捕える。カーフを蹴ったマッケンジーは組まれると体を入れ替えてケージにゴディネスを押し込む。ヒザを蹴り合い、離れた両者。残り10秒でゴディネスがダブルレッグからクリンチへ、マッケンジーはパンチを2発入れて突き放そうとしたところでタイムアップを迎えた。
結果、ジャッジ3者とも29-28でマッケンジーを支持──「ルピタはタフで、毎回強くなっている。テイクダウンして柔術をしたかったけど、パンチが多くなってしまった。彼女がグラウンド、スクランブルが強いことも知っていたしプッシュし続けた」とマイクで話した。