【ONE FF81】武尊は仮想スーパーレック=ブラック・パンサーと対戦、秋元×エナッシの元王者対決も実現
【写真】ルンピニーに日本のトップ2人が揃い踏み。なお秋元は練習で顔に怪我があったためマスクを着用しての会見出席となった(C)TAKUMI NAKAMURA
31日(水)都内にて、9月27日(金)にタイ・ルンピニースタジアムで開催される「ONE Friday Fights 81」の対戦カード発表会見が行われた。
Text by Takumi Nakamura
24日のプレスリリースにて、武尊の参戦が発表されていた「ONE Friday Fights 81」。この日の会見では武尊の対戦相手がブラック・パンサーに決定したことがアナウンスされた。
ブラック・パンサーはONE Friday Fightsで3連勝中の23歳。昨年9月には日本での試合経験もあるスリヤンレック・ポー・イェンインに判定勝利し、今年7月の大会ではアリ・サルドエフを右ハイキックでKOしている。武尊にとってはスーパーレック戦に続いて、蹴り主体のムエタイ戦士との試合が決まった形だ。
そして武尊に続いて、日本から元ONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴の参戦も決定。イリアス・エナッシとの対戦が決まった。秋元は今年5月に元K-1王者のウェイ・ルイと対戦。約1年半ぶりの復帰戦でウェイを追い込んだが、判定負けという結果に終わり、今回が再起戦となる。
対するエナッシは元ONEキックボクシング世界フライ級王者で、スーパーレックからも勝利を収めている実力者。フライ級時代の後期は減量苦に悩まされていたが、バンタム級転向2戦目で秋元と拳を交えることになる。
会見には武尊と秋元が出席し、チャトリCEO、ブラック・パンサー、エナッシのビデオメッセージが公開された。チャトリCEOはこのメッセージ内で「ロッタンは今年後半いムエタイの世界王座防衛戦を戦います。武尊は9月27日に非常に困難なキックボクシングの試合に臨みます。その後にロッタンと武尊はついに対戦します」とロッタン×武尊の実現の可能性について示唆。これに対して武尊自身は「次の試合に勝たないとその権利はない。今は次勝つことだけに集中しています」としている。
武尊
「ONE初参戦でスーパレック選手に負けてしまって、日本のファン、世界のファンにONEで勝つ姿を見せられていません。次はONEで勝つ姿を見せたいと思います。(スーパーレック戦後は)試合で膝を骨折したので、回復するまでに時間がかかりました。今はしっかり治って、体作りもばっちりできています。先日までアメリカで練習していて、これからアメリカに行って最後の追い込みをやりたいと思います。
(ルンピニーで試合することについて)日本でも試合をしたかったんですけど、高校時代にラジャダムナンスタジムで試合をしたことがあって、キャリアの最終段階でルンピニースタジアムで試合ができるのはいい経験になると思います。いつかルンピニーで試合をやりたいと思っていたので、うれしい気持ちです。(対戦相手の印象は?)スーパーレック選手に似ていて、ローもハイも蹴る。蹴りでもパンチでも倒せる選手だと思います。ブラック・パンサー選手もトップに上がっていく選手で、それを返り討ちにしたいです。
僕もスーパーレック選手へのリベンジに向けた一戦で、スーパーレック選手と同じタイプの選手とやりたかったので、こういう相手を倒して勝てるところを見せたいです。(試合のイメージは)前回負けたイメージを払拭したいです。僕が初めてONEを見たのがFriday Fightsで、すごく盛り上がる大会なので、そのなかで一番盛り上がる試合をして、一番派手に倒したいです。(ロッタン戦について)みんなが期待している試合だと思いますが、次の試合に勝たないとその権利はないと思います。今は次勝つことだけに集中しています」
ブラック・パンサー
「今回、最高峰の選手と戦えることにとても興奮している。僕は以前キックボクシングの試合もしたことがあって、この試合のオファーを受けたのは、武尊のようなトップクラスの選手と戦って、自分を試したかったから。自分もキックボクシングでチャンピオンになりたい。武尊は世界最古のキックボクサーの1人だと思う。彼の強さはスピードのあるパンチとスタミナがあること。武尊、この試合を楽しみにしているよ。一生懸命練習して臨むよ」
秋元皓貴
「前回は出来が良かったんですけど、判定負けという結果でした。倒し切れなかったことがよくないので、次は倒し切りたいです。僕もONEでトップを獲るつもりなので、しっかり次につなげる試合をしたいです。(対戦相手の印象は?)スピードも速くて決定力もある、いい選手だと思います。彼がバンタム級に階級を上げてきて、いつかやるだろうと思っていたので、その時が来たなと思いました。(試合のイメージは)タフな試合になると思いますが、僕の方がパワーは上回っているので、倒して勝てればいいなと思います。確実に最高の試合になると思いますし、みなさんに勝つ姿を見せたいです」
イリアス・エナッシ
「再びONEの一員として戦えることがうれしい。フライ級で2年間は自分にとって厳しいもので、減量にも苦労していた。フライ級最後の試合、スーパーレック戦は俺が勝ったけど、ベストの試合ではなかった。だからトレーナーと相談して、適正な階級で戦うことを決めた。次の試合は秋元が対戦相手だ。とても強い選手だが、俺はヤツらにとって動きが速すぎるし、スマートすぎる。秋元、しっかり準備しておけ。厳しい試合になるぞ」