【UFC304】スクランブル出場のハードリー、左ストレートでローランを中に入れさせず連敗脱出
<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
Def.3-0:30-37.30-37.29-28.
キャオラン・ローラン(アイルランド)
スクランブル出場のハードリーは前日計量で137ポンドとオーバー。サウスポーのハードリーに対し、ローランが右のガードを固めて距離を詰める。ハードリーのワンツーがローランの顔面を捉えた。左右ローを散らしながら、ローランとの距離が近くなると、ハードリーは左ストレートを伸ばす。ローランはワンツーをボディに伸ばすが届かない。ローランのワンツーをブロックしたハードリーは、距離を保ちながら左ストレート、左ミドルを突き刺していく。右ジャブ、左アッパー、左ストレート、左インローでけん制するハードリーだが、ケージを背負わされてしまう。しかしローランも詰め切ることはできず、ハードリーの右カーフキック、左ストレートを受けてしまった。
2R、ローランがハードリーにケージを背負わせた。シングルレッグのフェイントから右ストレートへ、さらに右インローからシングルレッグで組み、ドライブした。ローランがすぐに右側へ回って離れた。ハードリーは左ストレート、左インローで距離を保つ。ローランは再びワンツーでケージを背負わせた。しかしハードリーが足を使って中に入れさせない。左目が腫れているローランは右をボディに突き刺す。互いに前手を伸ばし、ストレートを繰り出すが、ハードリーが正確性で上回る。ローランの右ローに対し、ハードリーの左ストレートがカウンターでクリーンヒットする。このローランの右ローがハードリーの下腹部を捉えており、休憩が与えられる。
試合が再開されると、再びローランがプレスをかける。左ストレートと左インローで迎え撃つハードリー。ローランは左に動くが、すぐにハードリーが照準を合わせる。ローランがダブルレッグで飛び込んだ。ハイクロッチからリフトするも、すぐにハードリーが立ち上がった。スクランブルからスタンドに戻ったハードリーが、左をボディに突き刺す。続くニータップはスプロールされてしまう。ハーフガードになったハードリーを、ローランが左のパウンドとヒジで削っていった。
最終回、やはりプレスをかけていくローランに、ハードリーが左で迎え撃つ展開に。ローランがダブルレッグから投げにいくも、ハードリーが左オーバーフックからバックに回った。両者が離れ、慎重な打ち合いに戻る。ニータップからドライブするローラン。差し返すハードリーに左ヒザを突き上げた。ハードリーが離れ際に左ヒジを当てる。やや疲労が見えるローランに対し、ハードリーは自分のペースを保っている。ローランは上下にパンチを打ち分けるがブロックされてしまう。そのまま試合終了までハードリーが左ストレートをコツコツと当て続けた。
通常フライ級で試合をしているハードリーは、今回バンタム級でスクランブル出場となったが、しっかりと勝ち切り連敗を脱出した。