【UFC304】モカエフが因縁のケイプから判定勝利。UFC7連勝でタイトル挑戦もアピール
<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
マネル・ケイプ(ポルトガル)
試合前に乱闘騒ぎを起こしているモカエフとケイプ。ケージインした後も一触即発となり、試合開始直前までSPに囲まれたなかで、試合がスタートする。いきなりモカエフが前に出ていく。一旦距離を取ると、モカエフが左ミドルと右カーフを蹴り、距離を測りながらジャブとインローを当てる。さらにモカエフは構えをサウスポーにスイッチしてインローを蹴る。ケイプは左フックで飛び込み、モカエフはそこに右をかぶせる。
モカエフは前蹴りを飛ばし、ケイプも構えをスイッチする。オーソドックス同士になるとジャブの差し合いから、モカエフがサウスポーにスイッチする。ケイプが右ストレートで前に出ると、モカエフは顔面へのスピニングバックキックを飛ばす。ケイプは左フックから右、モカエフはジャブから前蹴りと左ハイで距離を取る。試合が終盤に近付くとケイプが飛びヒザ蹴りから右、組みつこうとするモカエフだがケイプの反応も早い。
2R、オーソドックスの両者。モカエフは細かくスイッチを繰り返し、右ストレートから飛び込む。ここでケイプは自分の右足の指を指さすような仕草を見せる。なにかトラブルが起きたか。ケイプはサウスポーで左ストレートから右フック、モカエフは右ストレート、左ローからシングルレッグでテイクダウンする。ここでケイプが足関節をとろうとすると、モカエフがコスチュームを掴んで阻止。ケイプが猛抗議し、レフェリーもブレイク&注意を与える。
再開後、モカエフがインロー、ケイプに前蹴りをキャッチされると、伸ばした手でアイポークがあったとケイプが主張。レフェリーは試合を続行させ、モカエフがダブルレッグで飛び込むが、ケイプは離れる。モカエフが二段蹴り、前蹴り。パンチのプレッシャーで前に出るケイプ。モカエフは左を突いて、距離が詰まるとヒザ蹴り、そして左ミドルと右の前蹴り。ケイプは下がるモカエフを追いかけて左ストレート、モカエフが右ミドルを蹴る。
3R、モカエフが左ハイ、インローとシングルレッグでテイクダウンを狙う。ケイプは左ストレートから右フック。モカエフがシングルレッグを狙うと、ケイプは左ストレートで前に出る。モカエフは距離を取りながら、右ストレートとヒザ蹴り。ケイプが左ストレートを伸ばす。ラウンド残り半分でモカエフがシングルレッグでテイクダウンし、ケイプがギロチンを狙う。
モカエフが頭を抜くと、ケイプが下からヒジを連打する。モカエフもパンチを返す。ケイプが足関節を狙って立ち上がる。モカエフが左ハイキックと左ストレート、ケイプがシングルレッグに入るがモカエフは倒れない。逆にモカエフは右ストレートを返して、シングルレッグに入る。
このまま試合終了となり、判定3-0でモカエフが勝利。試合後、モカエフは「23歳、UFCで7連勝だ。この世界ではまだ若い、でもKHKという最高のジムで練習している。2012年にヴィガンという小さな街に、ダゲスタンからやってきた。マンチェスターのファン、皆、感謝している。タイトルに挑戦したい。新しい契約を結ぶよ」と叫んだ。