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【UFN245】スクランブル出場のスマーザーマンが、BOXでハードリーに圧勝――「泣きそうだ」と笑顔

<バンタム級/5分3R>
キャメロン・スマーザーマン(米国)
Def.3-0:30-26.29-27.29-27
ジェイク・ハードリー(英国)

サウスポーのハードリー、オーソのスマーザーマンが互いにジャブを伸ばす。ハードリーは左インロー、スマーザーマンがワンツーの右を当てる。同時のワンツーからハードリーがインローを蹴り、スマーザーマンもチェックする。序盤からワンツーを打ち込むタイミングが重なるなか、その打ち終わりにスマーザーマンがパンチを続ける。ハードリーは左の蹴りも、間合いはスマーザーマンか。スマーザーマンはワンツーで腹を抉ると、さらに右ボディフックから左フックを顔面に入れる。

続いて左ボディから右フックと、スマーザーマンが腹と顔へのコンビを続けて攻勢に。スマーザーマンは右ヒザをボディに突き上げワンツー、そして右ボディフックを打ち込む。ハードリーの左の蹴りの直後に、ボディと見せてショートのコンビで顔面を襲ったスマーザーマンが初回をリードした。

2R、ハードリーの左ローがスマーザーマンの急所に入り、試合が中断される。再開後、左ジャブを当てたスマーザーマンがワンツー、ハードリーが左インローを蹴る。拳の攻撃では圧されていたハードリーが左ショートをヒット。スマーザーマンはひるまず圧を掛けて右ストレート、カウンターの左ショートを入れる。さらにボディを交えつつ、初回より顔への攻撃を増やしたスマーザーマンがワンツーから右ボディを決める。

スマーザーマンはジャブを当て、左ミドルを蹴られても空間をコントロールし着実にパンチを重ねる。と、今度はハードリーにアイポークがあり、またも試合が止まる。指を前にむけないよう既に注意を受けていたハードリー――スマーザーマンはしっかりと時間を置く。ハードリーは1P減点となり、4分半の中断後にリスタート。すぐに打撃の交換が見られ、ハードリーがシングルレッグでケージに押し込みダブルへ。スマーザーマンが切って、ケージを背に耐える時間が続く。殴って離れたハードリーだが、すぐにラウンド終了を迎えた。

最終回、スマーザーマンのワンツーに、ハードリーも左を返す。圧を掛けるのはスマーザーマンで、ハードリーはダブルレッグへ。ケージを背負ったスマーザーマンに対し、ハードリーは自ら距離を取り直す。スマーザーマンがワンツー、そして右ボディストレートを決める。蹴りも散らすスマーザーマンが左ボディフック。ハードリーはスマーザーマンのパンチを圧を受け止めることも、すかすこともできない。ケージを背負ったハードリーにボディ、顔面にパンチを入れるスマーザーマンが、左ヒザを繰り出す。ハードリーも左を打ち返すが、今度は急所に右の蹴りをモロに受けてまたも試合が止まる。

ここはすぐに再開され、試合は残り1分に。変わらずスマーザーマンが圧を掛け、右フックから左フックををヒットさせる。最後までボックスで試合を支配したスマーザーマンが3-0で判定勝ちを手にした。

去年のコンテンダーシリーズで敗れ、その後にFury FC系の大会で3連勝を果たしショートノーティスでオクタゴン初陣での勝利。「本当にここに来るまでハードだった。皆が支えてくれたからだ。僕は人間として、ファイターとして成長してきた。泣きそうだ」とこみあげる感情を抑えるように、スマーザーマンが笑顔を見せた。


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