【UFN245】慎重すぎるマテウス・ニコラウを攻略したアズ・アルマバエフがオクタゴン4連勝
<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
相手を動きを見る、静かな立ち上がりとなった一戦。1分が過ぎようかというところで、ニコラウが右カーフを蹴る。慎重な間合いの取り合いのなかでアルマバエフが右カーフ、続いて左ミドルを蹴る。やや遠めのレンジからアルマバエフが踏み込むが、ニコラウはバックステップ。前に出たアルマバエフ、ニコラフが右に回ると右スピニングヒールキックを狙う。
間合いが近づかないなから、アルマバエフが再びスピニングヒールキックを狙う。ニコラウは左オーバーハンドから右を伸ばすが、届かない。ニコラウの右カーフに、アルマバエフは右オーバーハンドを狙う。続いて左ミドルを入れたアルマバエフが慎重すぎるニコラウから初回をリードした。
2R、右カーフを入れたニコラウが、アルマバエフの左ミドルをキャッチする。足を抜いて間合いを取ったアルマバエフが、スピニングバックキック。アルマバエフは右オーバーハンドを空振り、ニコラウは攻撃をよく見ている反面、自らの手数が圧倒的に足らない。アルマバエフはスピニングバックフィストを空振りし、右カーフを効かされる。足を使うニコラウに対し、アルマバエフは詰めることができない。
それでもパンチを見せてシングルレッグに出たアルマバエフが、一度は倒しきったように見えたがニコラウは腰を落としきらず耐える。さらに足を持ち上げながら耐えるニコラウ。アルマバエフも諦めずにシングルからテイクダウンへ。ニコラウはギロチンで待ち受け、倒れ込むようにマルセロチンへ。タイトに入ったように見えたが、極めきれず試合はスタンドに戻る。右アッパーで前に出て、足払いを狙ったニコラウが明白にラウンドを取った。
最終回、やや距離が詰まったように見えるなかアルマバエフが、左インローを蹴る。しっかりとアルマバエフの動きを見て、カウンター狙いニコラウが右オーバーハンド。右アッパーから左フックを合わせたアルマバエフが、ダウンを奪う。すかさずマウントを取って殴るアルマバエフに対し、ニコラウはケージを蹴って足を入れるとヒールへ。
アルマバエフはロールして足を抜くと、ハーフで抑えたエルボーを落とす。潜ったニコラウは、ワキを潜って立ち上がろうとするが、バックを取れず背中をつけ直す。ハーフガードからフルガードに戻したニコラウに、アルマバエフが右のパンチを落とす。盤石のボディロックコントロールに、懸命に足を振り子のように振るうニコラウ。ここで隙が出て、パンチを落とされる。ニコラウが最後の5秒で足を抜いたが、スタンドで攻める時間は残されていなかった。
3-0で勝利したアルバマエフは戦線を21勝2敗、UFCでも無傷の4連勝とし「ダナ。一度、チャンスが欲しい。タイトルに挑戦したい」と話し――この勝利でタイトル戦が近づいた思う?という問いには、カザフスタンの人々に感謝の言葉を述べた。