【UFN245】接近戦&ケージ際のクリンチ。消耗戦でカトーナを下したジアン・マツモトが16連勝達成
<バンタム級/5分3R>
ジアン・マツモト(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ブラッド・カトーナ(カナダ)
左に回るマツモトに対し、左インロー&左ミドルを蹴るカトーナ。マツモトはステップインして右を当てると、ワンツーで再び右をヒットさせる。スイッチするマツモトは左を受けるが、ローに右を合わせる。カトーナはクリンチ、ダブルアンダーフックでケージにマツモトを押し込む。右を見せた離れたカトーナに、右カーフを入れたマツモトだがエルボーを打たれて下がる。前に出たカトーナに応戦するマツモトが左フックから右カーフ。
カトーナも左を返すが、ここでマツモトがボディロックかシングルで、さらにダブルに移行してテイクダウンを狙う。ケージに押し込まれたカトーナはエルボーを落として、体を入れ替える。マツモトは左エルボーを入れて離れ、右ハイを狙う。さらにカーフからワンツーのマツモトは、組んでカトーナをケージに押し込む。カトーナは体を入れ替えるも、マツモトが無双で中を取り返した。
2R、構えを変えるマツモトがワンツー、さらに左リードフックを当てる。続いてワンツーと攻勢のマツモトは、ステップバックからカウンターを狙うと、カトーナのステップインにワンツーを打ち込む。ワンツーからスリーで前に出たマツモトが、ヒザ蹴りを受けながら組む。体を入れ替えたカトーナは、カットしているマツモトの右目じりに左エルボーを入れて離れる。
近い間合いの打撃戦で、右をヒットさせたマツモトがカーフを効かせる。カトーナもワンツーの右をヒットさせるが、左に右を合わされる。激しい打撃戦のなかでテイクダウンを狙ったカトーナ。切ったマツノトがケージに押し込み、離れるとジャブから試合を組み立て直す。カトーナが左フック、右からインロー、左ハイ、さらにワンツー見せたマツモト。前足を削られながら、エルボーで前に出るカトーナにカウンターを入れたマツモトはアッパーからダブルレッグでドライブする。倒されないカトーナがヒザを腹に突き上げ、テイクダウンを狙う。マツモトは得意のギロチンも、頭も抜かれ時間となった。
最終回、動きが落ちないカトーナに対し、マツモトは右、そして左を当てる。手数、精度で上回るマツモトはダブルレッグでケージに押し込まれる。このねちっこさが持ち味のカトーナだが、マツモトもケージを利して防御しシングルを耐える。その重心を利用してダブルに出たカトーナは、すぐにダブルレッグに移行。それでもマツモトが耐えると、頭を上げたカトーナはついに自ら離れた。
マツモトはここでカーフを入れ、ワンツー。カトーナも左リードフックからワンツーと手数を増していく。そこにカウンターからカーフのマツモトは、カトーナの絶妙のテイクダウン狙いも切ってスタンド戦を続ける。組みの圧で、パンチを入れるカトーナがシングルへ。スクリーンを見て、ギロチンを仕掛けたマツモトは、体を入れ替えてケージに押し込むとダブルレッグからアンクルピック。尻餅をついたカトーナが立ちがって、逆にテイクダウンを決める。一瞬背中をつけたマツモトだが、カトーナのパウンドに立ち上がると、タイムアップに。
最後まで激しく動き続けた両者、結果はジャッジ3者が29-28をつけマツモトがデビュー以来の連勝を16に伸ばした。「タフファイトをしたくて、ここに来たんだ。UFCは世界のベスト。ベスト中のベストが揃っている。用意された相手、誰とでも戦う」と勝者は話した。