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【UFN245】成長著しいスムダーチーに競り勝ったチャールズ・ジョンソン。2024年、4勝目を挙げる

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
スムダーチー(中国)

試合開始直後に距離を詰めてテイクダウンを狙ったジョンソン。ケージを背負ったスムダーチーは回って離れ、小手投げを狙う。離れた両者、スムダーチーが左ジャブからカーフをける。ジョンソンはワンツーを振るいながら前に。カーフから左を当てたスムダーチーが、サウスポー同士の対戦でインローを蹴っていく。さらに左オーバーハンドを放ったスムダーチーが、序盤は手数で上回る。

長いリーチを生かして左ストレートを入れたスムダーチーは、ジョンソンの前進にまっすぐ下がりボディにアッパーを打たれる。組みの中でヒザを入れるジョンソンに対し、スムダーチーが右エルボーを打って離れる。再びワンツーで前に出て、組んだジョンソン。テイクダウンは奪えないが、組みの圧を見せたことでパンチも入るようになったか。最後はケージにつまったスムダーチーにパンチをまとめた。

2R、すぐにワンツーで前に出たジョンソン。右に回るスムダーチーは左ストレートをヒットさせる。さらに右カーフを続け、ジョンソンも距離をなかなか詰めることができない。ジョンソンは距離を詰めて右フック。回って離れたスムダーチーも右フックを入れる。さらに左オーバーハンドをヒットさせたスムダーチーだが、右に回るなかで振り返った刹那――ジョンソンに詰められ右ストレートを被弾する。それでもパンチを打ち返すが、右を打たれたスムダーチーがしゃがみこむ。パンチを連打されながら、シングルに出るスムダーチーは殴られ続けてガードを取る。

蹴り上げにも担ぎパスを狙ったジョンソンは、三角絞めをセットされ腕を伸ばさそうになる。腕を抜き、スクランブルでシングルに出たジョンソンのバックに回ったスムダーチーが、大ピンチを脱してスタンドへ。ここでボディロックテイクダウンを決めたジョンソンだが、スムダーチーは躊躇することなくスクランブルのなかで引き込んで三角絞めを狙う。ジョンソンがこれを察知して前転するようにエスケープし、ラウンドが終わった。

最終回、ダメージはないのか果敢にスムダーチーはスピニングバックキックを繰り出し、カーフからジャブを伸ばし、遠い位置から奥手の左を届かせる。ジョンソンは左オーバーハンドをヒット。スイッチをしつつ、飛び込むように再び左フックを決めたジョンソンはインローにも前に出て、左を当てる。距離が近づき、構えを変えるジョンソンに対し、スムダーチーは奥足にインローを蹴りこむ。

残り2分を切りジョンソンが組みに行くが、切って離れたスムダーチーがダブルレッグへ。ボディロックを小手投げで切ったジョンソンが、トップを奪う。動きが落ちたように見えたスムダーチーは、ここでスクランブルに持ち込む。と、ジョンソンのテイクダウン狙いに強引な態勢からダースを仕掛ける。長いリーチを生かして、ダースをセットしつつ頭部にヒザを突き上げたスムダーチーは、頭を抜いたジョンソンと最後まで打撃戦を繰り広げ――時間とともに勝利をアピールした。

最終回&終盤の追い込みに成長の跡を見せたスムダーチーだったが、ジャッジは揃って29-28でジョンソンを支持。今年4勝目を挙げたジョンソンは「MMA界で最もアクティブなファイターは、5R戦う用意ができている」と話した。


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