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【GLORY93】原口健飛、三度目の正直ならず。ペットパノムルンの首相撲に苦しみ、大差の判定負け

<GLORY世界フェザー級(65kg)選手権試合/5分5R>
[王者] ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)
Def.5-0:50-46.50-46.49-45.49-45.49-45.
[挑戦者] 原口健飛(日本)

サウスポーの両者、原口が右の前蹴りから左のカーフキックを蹴っていく。ペットパノムルンも左のローを蹴り返す。原口は距離を取りながら左カーフを蹴って、ペットパノムルンの左ミドルに左フックを狙う。原口が左カーフからワンツー、ペットパノムルンが前に出て左ミドルとロー。

原口は左の前蹴りとストレート、左ローからジャブを当ててペットパノムルンがバランスを崩す。原口は変わらず左ローを蹴り、ペットパノムルンは原口の蹴り足をすくって、左ストレートを打つ。原口が終了間際にスピニングバックキックを見せた。ジャッジ3名が10-9でペットパノムルン、2名が10-9で原口につけた。

2R、原口が左の顔面前蹴り、左のカーフキックを蹴るとペットパノムルンがよろける。ペットパノムルンはジャブをついて首相撲からボディにヒザ蹴り。原口は左カーフ、ペットパノムルンは左ローを蹴って前進。距離が詰まると首相撲にからボディにヒザ絵K理を突き刺す。

ここからペットパノムルンは原口の左カーフをもらいながらも前に出て首相撲からヒザ蹴り、左ストレートから左フック。首相撲からのヒザ蹴りを効かせ、左フックから連打をまとめて、やはりヒザ蹴りを入れる。終盤、ペットパノムルンはロープに詰めて左ストレート・アッパー。原口も左を返すがクリーンヒットはない。2Rはジャッジ5名とも10-9でペットパノムルンを支持する。

3R、左ローの蹴り合いから、ペットパノムルンが前に出て首相撲からヒザ蹴り。ペットパノムルンはジャブを突きながら前に出て首相撲に持ち込むと、原口の身体が「く」の字に曲がる。ラウンド序盤は左のカーフを当てていた原口だったが、徐々にペットパノムルンの首相撲に捕まる時間が増える。

逆にペットパノムルンは右ミドルや左ローで原口の足を止める。原口は左ロー・カーフを蹴って、左ストレートで前に出る。3Rもジャッジ5名とも10-9でペットパノムルンを支持した。

4R、ペットパノムルンは左ミドルを蹴る。原口は下がりながら左ストレートと左カーフを出すが、ペットパノムルンの前進が止まらない。ペットパノムルンは左右の強烈なミドル、左ローで原口の動きを止める。さらにペットパノムルンはクリンチを駆使して原口に追撃のチャンスを許さない。

原口が左フックを見せると、ペットパノムルンはガードしながら右のヒザ蹴り。ここで原口も意表を突いた飛びヒザ蹴りを見せるが当たりは浅い。原口はワンツーから前に出て、ペットパノムルンは前蹴りと左ミドルで距離を取る。4Rもジャッジ5名とも10-9でペットパノムルンを支持し、原口はKOする以外に勝ちは難しい状況で最終ラウンドを迎える。

5R、原口はオーソドックスにスイッチして左ボディと左フック、右の飛びヒザ蹴りを繰り出す。サウスポーに戻した原口は左ローと左ストレートを見せる。ペットパノムルンはガードを上げて首相撲へ。ブレイクになると距離を取りながら右ミドルと前蹴りで原口の動きを止める。

原口はオーソドックスへのスイッチも見せるが、すかさずペットパノムルンは左ミドルを蹴る。さらに原口がサウスポーに戻すと左ローを蹴って、首相撲を多用して原口の動きを止める。終了間際、原口が二段飛びヒザ蹴りを見せるが不発。終了のゴングが鳴ると、ペットパノムルンは声を出して勝利をアピールした。

判定はジャッジ3名が49-45、2名が50-46としてペットパノムルンが大差の判定勝利。試合後にベルトを巻かれたペットパノムルンは足を引きずっており、確実にカーフを効かせた原口だったが、ペットパノムルンの牙城を崩すことはできなかった。

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