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【Bellator CS2024#02】パッチー・ミックス、ギロチンを効果的に使いマゴメドフを2-1で下し王座防衛

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
パッチー・ミックス(米国)
Def.2-1:48-47.48-47.46-49
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)

サウスポーのミックスに対し、マゴメドフが右ミドルを見せる。スイッチを織り交ぜるマゴメドフが左右のフックを強振するが、ミックスが左インローを続ける。ダブルのリードフックを繰り出すマゴメドフに、ミックスはジャブを決める。マゴメドフは右オーバーハンドも、距離が遠いか。組みにいかないマゴメドフは、近距離でもヒザを突き上げて離れる。ミックスは圧を掛けて右ジャブ、マゴメドフは左を振って前に出る。と、ローに左を合わせたマゴメドフが、ラッシュをかけると右を打ち込んでクリンチへ。離れた両者、ミックスが左ハイで前に出るが、マゴメドフも右ローからオーバーハンドと手数が増える。ミックスの右をサークリングでかわしたマゴメドフが初回を取ったか。

2R、左インローのミックス。その蹴りをキャッチしたマゴメドフに対し、ミックスがギロチンを仕掛けてジャンピンガードへ。そのまま寝技に持ち込んだマゴメドフは、問題なく頭を抜く。ミックスも下で攻められることなく、スクランブルでスタンドへ。マゴメドフは右オーバーハンドを当て、ペースを譲らない。スイッチから左右のパンチを伸ばすマゴメドフの攻撃を見切ることができないチャンピオンは、リーチ差があっても優位に立てない。マゴメドフは左から右をステップインして入れ、ミックスはインロー。叫び声を挙げたマゴメドフはギアを上げるような動きから、間合いを取り直す。

ミックスは右ジャブを当てると、終盤は間合いを測る展開に。一瞬の組みから離れたマゴメドフがボディを入れ、何やら挑発をして時間に。

3R、直ぐに近い距離でワンツーを繰り出したマゴメドフ。間合いを取って左を振るったマゴメドフがシングルレッグへ。ギロチンを合わせてミックスは、ボディトライアングルで固めるが極め切れない。それでも上を取ったミックスがボディロックからパスの圧を溜める。マゴメドフは正対したまま離れてスタンドに。直後にミックスが右ジャブをヒットさせる。インローが効いていた感のあるマゴメドフだが、左をクリーンヒットさせ動きが止まって下がったミックスに追い打ちを掛ける。

ここからクリンチの攻防も、マゴメドフがヒザを見せて距離を取り直す。パンチの勢いで上回るマゴメドフが右を当て、ステップインで左を振るう。ミックスはここもインロー、マゴメドフがボディを殴ってサークリング、最後にスピニングバックキックを見せた。不発のギロチンがどこまで評価されるのか──という5分となった。

4R、打撃の様子見のなかでミックスが組みを選択。ケージ際のクリンチで両者がヒザを使う。マゴメドフはエルボーを打って離れると、左を振るう。ミックスも右を返し、構えを変えて右ハイ──も空振りに。ワンツー、右ジャブを伸ばすマゴメドフが右アッパーを狙う。手数を増やしたい王者は、ここも右インローを蹴る。マゴメドフは小刻みに構えを変え、右オーバーハンドを入れる。さらに蹴り足をとってテイクダウン狙いから、リリースして左をヒット。ミックスのステップインはサークリングでかわすマゴメドフ、直後にローに右を合わせる。最後は首相撲の攻防となり、この回もマゴメドフが取った。

最終回、圧を掛けるミックスに対し、マゴメドフは飛び込んで首相撲→クリンチアッパーへ。と、ミックスの左の三日月が、マゴメドフの急所に入る。苦悶の表情を浮かべるマゴメドフは、試合再開と同時に左フックを当てる。さらに右フック、右ミドルのマゴメドフがクリンチの攻防でケージに詰められ、ボディロックで体を浮かされる。それでもテイクダウンを取れなかったミックスは、距離を取り直して即ダブルレッグへ。

ケージに押し込み、ヒザをついて立ち上がったミックスがボディロック、さらにシングルレッグもマゴメドフがスプロールして倒せない。ケージに押し込まれたマゴメドフは、結果的にはテイクダウンを許さず打撃の間合いに戻った。残り90秒、フックを当てて距離が詰まるとマゴメドフが首相撲へ。ミックスはダブルレッグでケージにドライブする。

クリンチでポジションを入れ替えた両者、ミックスがエルボーを繰り出して離れる。最後の10秒、ワンツーからスピングバックフィストのマゴメドフだが、この5分はミックスがモノにしたか。

初回、4Rはチャレンジャー。2Rと最終回はチャンピオン。3Rはミックスのギロチンと打撃のマゴメドフ──極め切れないギロチンは、ダメージを残せない。その点を踏まえると48-47でマゴメドフという見方も成り立つが……結果はジャッジ1人が49-46でマゴメドフ、2人が48-47でミックスを支持した。

タイトル成功したミックスのフィアンセ、タチアナ・スアレスは最初にマイクを向けられた「スプリットに驚いた」と話す。ブーイングにミックスは「3Rのギロチンで、彼は力を力を使った。レスリングで来るかと思ったけど、打撃できたね。キャンプが良くなくて、減量もハードだった。でも、ずっと強度の高い攻撃を続ける挑戦者だったよ」と話し、次の挑戦者にレアンドロ・イーゴを指名した。


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