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【PFL2024#02】ライト級シーズン開幕。パトリッキー・フレイレ「得点状況は戦い方に影響を与える」

【写真】パトリシオと比較すると、普段の顔つきは非常にマイルドなパトリッキーだ (C)MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルでPFL2024#02が開催される。ヘビー級と女子フライ級に続き、シーズン開幕を迎えるのはライトヘビー級とライト級の2階級だ。
Text by Takumi Nakamura

そのライト級で、元Bellatorライト級王者パトリッキー・フレイレが、クレイ・コラードと対戦する。2011年3月から、12年以上をサークルケージで戦ってきたパトリッキーは、PFLを新しい家と呼び、シーズン制覇に並々ならぬ自信を伺わせていた。


――パトリッキー、PFL初戦に向け今の気持ちを教えてください。

「マイ・フレンド、パンツを履くところだから少し待ってくれ(笑)。(※一旦ZOOMのが画面から消え、戻ってくる)PFLという新しい家で戦うことが楽しみでならない。やるべきことは変わらない。でも、ニューホームで戦うということで少し違った感じもする。とにかく、ここにいることが嬉しい。レッツゴー、いつでも戦う準備はできている。PFLのファンにパトリッキー・フレイレが何者かを披露するつもりだ」

──少し違った感じがするというのは?

「そんな違いはないんだよ。ただPFLはファイトウィークが忙しい。メディア対応の時間と数、それと写真撮影なんかがBellatorとは違う」

──ところでBellatorはラスベガスでショーをしてこなかったので、パトリッキーにとってMMAのメッカで初試合になります。どのような気持ちですか。

「この街は正直、好きでなかった。初めて来たのは、もう随分と前だ。ヘンリー・セフードがミニーマウス、いやミッキーマウスと戦った時だよ」

──パトリッキー、それをいうならマイティマウスかと(苦笑)。

「あっ、本当だ。アッハハハハハ。とにかくセフードがマイティマウスとラスベガスで戦った時(2016年4月)にこの街に来て、パーティー三昧、街中が浮かれているような感じがして嫌だった。でも、その頃は英語が話せなかったからストリートを歩いている人が何を話しているかも分かっていなかったんだ。英語が分かるようになると、イメージも変わった。新しい建物も増え、街もどんどん拡張していてエキサイティングだ。

自分が戦うためにベガスにやってきたからか、なんだか新しい気持ちになって凄く気に入っている。きっと俺はファイターで、コーナーマンだとこの街を楽しむことができなかったんだよ(笑)。あと今ではホテルやストリートでも、俺のことを知っている人達がいて。そこも大きく違うね」

──違うといえばPFLとBellatorではルールやファイトフォーマットが違います。Bellatorから移ってきた選手たちは、最大で4試合を半年で戦うことに調整の難しさを訴えています。ただしパトリッキーが初参戦した2011年から4年ほどはBellatorもシーズン・フォーマットが敷かれており、2011年には3カ月連続で試合をしたこともあります。

「確かに3、4回とトーナメントを戦った経験があるから、PFLのスケジュールに戸惑うことはないよ。色々な相手と戦って来たし、PFL2024年シーズンで優勝する自信は十分にある。しかもRIZINも含め、実際のところトーナメントで優勝したことがない。今年こそ、PFLで頂点に立つ。今も夢を追い続けているし、自分を信じ続けているからね。俺は年老いていないし、別に疲れを感じることもない。いや、それは言い過ぎだな(笑)。疲れるよ、でも疲れるのは普通のことだろ(笑)。PFLで戦うことになって、また目新しい相手と戦うことができる。そこが楽しみでならない。

ただし、シーズンやプレーオフのことを考えて、この週末に戦うわけじゃない。今はクレイ・コラードに勝つことだけを考えている。6Pを取るか、3Pになるか。分からないけど、やるだけだ」

──ではエルボーが反則というルールはどのように思っていますか。

「別に構わない。もともとエルボーを多用するタイプじゃないから。時々、集中して使っていた程度で。ヒジが禁止でも俺の殺傷能力は落ちない。二つの拳があってキックもヒザ蹴りも使えるからね。エルボーが使えなくても、それほど変わりはない。変わらずライオン……ピッチブゥのように戦うことができる」

──ポイント制はどうでしょうか。今大会、ライト級のシーズン戦のなかで最後に試合が組まれています。そうなると他の4試合の勝者が何点を獲得しているかで、精神的に影響が出ないでしょうか。先週のリズ・カモーシェは6Pを獲得した選手が3人も出たことで明らかに力みが感じ、試合展開がラフに見えました。

「そうだね……今も言ったようにエルボーが使えないことは、全く問題ない。その一方でポイント制は、従来のBellatorの試合よりもフィニッシュ率を高めるだろう。俺の試合までの勝者がどれだけボーナスを獲得しているのか。得点状況は間違いなく戦い方に影響を与える要素になる。でも、それは決してネガティブなことではない。

若い頃なら、他の試合結果からプレッシャーを感じていただろう。でも、ここまで十分な経験を積んできた。試合中でもゲームプランを変更できる。それまでの結果次第で戦い方を変える必要が出てきても、難しいことではない。自分のやるべきことを完遂できる。いかなる状況に対して、対応できる自信があるんだ。この先のことを考えるわけでなく、如何にこの試合に勝つか。必要な勝ち方をするために何が必要なのかは、分かっている。チームを信じ、自分を信じてるからね。

自分の拳を信頼している。自分への信頼を失った時、ファイターは勝てなくなる。今でも十分に自分を信じることができてる。拳、パワーを信じて、クレイ・コラードに勝てると信じている」

──ではそのクレイ・コラードの印象を教えてもらえますか。2月のサウジアラビアでのPFL ✖BellatorではAJに秒殺されました。

「ヤツはレスリングも柔術もできないことを露呈した。俺には都合が良いだけだ(笑)。去年の準優勝者で、ボクシングが巧い。本来はあの試合で見せた姿とは違うファイターだと思っている。タフな相手になるとも覚悟はしている。でも、ファンには俺がコラードを倒すところだけを楽しみにしてほしい。皆に俺の実力を証明する。そして皆が楽しめる試合をする」

──パトリッキー、今日はありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「今も日本の皆、日本という国が大好きだ。シーズン中はPFLに集中しないといけない。でもRIZINとBellatorのクロスプロモーションが続くなら、日本で戦いたいと伝える。PFLもBellatorもボスは同じだから、了承してくれるだろう。ぜひとも大晦日に日本の皆に会いたいと思っている。アリガト!!」


■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#02対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ(米国)
アレックス・ポリッジ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
トム・ブリーズ(英国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ミカエル・デュフォー(カナダ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)
ヤコブ・ネドー(スロヴェニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
シモン・ビヨン(カメルーン)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
ブレント・プリマス(米国)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ(ロシア)
ソロモン・レンフロ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
アダム・ピコロッティ(米国)

<ライト級シーズン補欠戦/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ(ニカラグア)
アンソニー・ロメロ(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス(ブラジル)
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)

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