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【UFN237】TDを9度決めたアルタミラノだが、ドスサントスにスプリットで敗れる

<フライ級/5分3R>
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
ヴィクター・アルタミラノ(メキシコ)

サウスポーに構えたアルタミラノに対し、ドスサントスが右ミドルを蹴る。後ろ回し蹴りを繰り出したアルタミラノは、ステップインからドスサントスをワキをすり抜けるようなうごきをみせる。メヒコチャントのなかシングルを決めたアルタミラノだが、ドスサントスもギロチンを抜かれた直後に立ち上がる。オーソからスイッチという動きのアルタミラノが右ジャブから左ハイを狙う。しっかりと見ているドスサントスの右オーバーハンドに、アルタミラノが組んでボディロックテイクダウンを奪うや、場内は大歓声が起こる。

立ち上がったドスサントスは、ボディロックテイクダウンを取られるという展開が2度続く。三度立ち上がったドスサントスから離れたアルタミラノは左前蹴りを繰り出し、ローに軸足払いを合わせて尻もちをつかせる。ドスサントスは右オーバーハンドが大振り&遠くなり、ダブルレッグを合わされここもテイクダウンを許す。アルタミラノはドスサントスの足を束ねたところから、スクランブルもギロチン狙いをすくってテイクダウンする。ドスサントスは抑えられることはないが、何度もテイクダウンを取られラウンドを落とした。

2R、アルタミラノの左ハイをかわしたドスサントスが、二段蹴りを繰り出す。サイドキックで尻もちをつかせたアルタミラノが、レンジコントロールとリード。ドスサントスのステップインには組んで、ヒザを腹に入れる。離れたアルタミラノに三日月、前蹴りを繰り出すドスサントスは、立っている位置がどうにも遠い。そしてステップインのパンチが当たらず、クリンチという流れでドスサントスが右エルボーを打ち込む。ここで攻勢に立ちたかったドスサントスだったが、アルタミラノが小外でテイクダウンを決める。

クローズドのドスサントスに対し、腰を上げたアルタミラノがエルボーを落とし担ぎパスへ。ドスサントスが背中を譲って立ち上がり、胸を合わせるとアルタミラノが離れる。直後にアルタミラノのローに右から左をヒットさせたドスサントスは、右ストレートにダブルレッグを合わされ背中をマットにつける。上と下から互いがヒジを入れてラウンド終了となった。

最終回、相当に疲れが見えるアルタミラノは、左フックから左の蹴りでバランスを乱す。直後のシングルを切りつつ、バックに飛び乗ったドスサントスがケージに足が掛かったアルタミラノに両足をフックして、RNCをセットする。手首を掴んで懸命に耐えるアルタミラノは、胸を合わせつつ腰を押し、さらに蹴り上げて立ち上がって危機を脱する。とはいえ体力が残っているのはドスサントス、ここで待たずに一気呵成に攻めたいところだ。そのドスサントスは右オーバーハンドにまたもダブルレッグを合わされ、ギロチンも不完全でテイクダウンを許す。

シザースイープを防ぎ、パスを決めたアルタミラノはケージキックでバックに回る。ドスサントスはクラッチを剥がしつつ、太腿にエルボーを入れる。結果、正対したドスサントスから離れたアルタミラノは下がり気味のファイトのなかで、大きく息をつく。残り70秒、蹴り足を掴んでワンツーを入れたドスサントスは離れたアルタミラノを追いかける。体を入れ替え、ヒザを腹に入れた放れたアルタミラノは、テンカオも決める。パンチを振るって前に出るドスサントスもヒザをボディに入れて、フックを振るう。回ったアルタミラノはケージに背中をぶつけるなど疲弊していたが、タイムアップに。

結果、スプリットに割れた勝負はドスサントスに凱歌が挙がり、場内から大きなブーイングが起こった。9度テイクダウンを奪われた勝者は「アイラブユー、メヒコ。ここで戦うことが夢だった。そして、僕は今、ここにいる」と振り絞るように話した。


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