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【RIZIN LANDMARK08】ルイス・グスタボ戦へ、堀江圭功「深いところまで自分を信じてやるしかない」

【写真】凄く良いことを言ってくれているインタビューです (C)TAKUMI NAKAMURA

24日(土)、佐賀県佐賀市のSAGAアリーナで開催されるRIZIN LANDMARK 8 in SAGAのメインイベントにて、堀江圭功がルイス・グスタボと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年9月RIZIN.44でのスパイク・カーライル戦からライト級に階級を上げた堀江。カーライルにクリーンテイクダウンを許さずに打撃で競り勝ち、判定勝利を収めた。2024年の初陣はルイス・グスタボとの対戦が決まり、打撃主体のグスタボと戦うことで「カーライル戦とは違う自分が見せられる」という。さらにライト級で海外勢に勝つためには「深いところまで自分を信じてやるしかない」と語った。


――今日は月曜日の練習後のインタビューですが、一週間どのようなスケジュールで練習しているのですか。

「自分は試合前も試合後もあまりメニューが変わらなくて、月・金がMMA、火がグラップリング、水が立ちからのシチュエーションスパー&MMAグラップリング、木もMMAスパーリングをまじえてのMMAグラップリングで、土はフィジカルですね」

――基本的にALLIANCEでの練習がメインですか。

「そうですね。出稽古に行く場合は火曜にロータス、木曜にTRIBE TOKYO MMA。ボクシングのトレーナーがたまにジムに来てくれるので、その時にミットを持ってもらったり、水曜にボクシングのパーソナルトレーニングを入れることがあります」

――ここまでの仕上がり・調整はいかがでしょうか。

「怪我も体調不良もなくていい感じですね。先週の火・水はちょっと動き的にあれ?というところがあったのですが、木・金くらいから上がってきて『よっしゃー!』って感じです」

――前回MMAPLANETで取材させてもらい、堀江選手は自分の感性・感覚を大事にしている選手だと思いました。

「そうですね。今まさに試合に向けて色んな動きがハマってきている段階です」

――前回のスパイク・カーライル戦が終わってからはどんなことを意識して練習しているのですか。

「佐々木憂流迦戦(2021年9月)のあとから体力を向上させたくて、あまり試合後に休む期間を設けずに練習するようにしたんですよ。だからカーライル戦以降もずっと練習を続けていました。いわゆる試合前の追い込み時期は締めにサーキットトレーニングを入れたり、逆に週末は5分3R・試合と同じ時間に濃縮したスパーリングをやったり、そういう形で仕上げています」

――ただ追い込むだけではなく、試合のために仕上げる練習を続けているのですね。

「セコンドにつく選手と作戦を立てて練習もするし、練習前に髙阪(剛)さんにその日の体調やコンディションを伝えて、じゃあ今日はこういう感じでいこうと話しながらやっています」

――さて今大会ではルイス・グスタボと対戦が決まりました。

「カーライルの時もそうだったんですけど、試合が決まって相手のことを知れば知るほど『こいつ強いなぁ…』と思いました。決まる前からグスタボが強敵だということは分かっていましたが、やっぱり強敵ですよ」

――組みメインのカーライルとは真逆のタイプの選手と対戦することになったと思います。ファイトスタイルにはどんな印象を持っていますか。

「基本的にストライカーで、荒くてセオリーがない。そういう印象ですね」

――まさにヴァンダレイ・シウバ的というか、荒くて激しいブラジル人ストライカーという印象です。

「(ヴァンダレイと)似ているところはありますねよね。歩きながら前に出てパンチを出すところとか。彼から受け続いている部分もあると思います」

――打撃のフォームは決して綺麗ではないですが、MMAでは強さを発揮するスタイルです。

「それですね。ああいう打撃に慣れてないからこそ、いざ向き合ったら危険な相手だと思います。相手の打撃が強いことは明確なので、そこに対して自分がどう戦うかを作っているところです」

――カーライル戦は堀江選手の組みへの対応力が出た試合でした。グスタボ戦はそれとは違う試合=打撃戦が予想されます。

「相性的にカーライルよりもやりやすさはあると思うんですよ。だからこそ自分の強さが目立つ場面もあると思うので、カーライル戦とは違う自分が見せられると思います」

――堀江選手はもともと空手出身で、自分の打撃を伸ばすためにどんな練習をしているのですか。

「自分自身、打撃そのものはそんなに変わっていないと思うんですけど、向き合った人からは『前よりも距離を遠く感じる』と言われたりするんですよ。ガガガッ!と変わることはないですが、細かいところで成長していると思います。あとは練習でやっているけど、まだ試合で出せてないものだったり、今回はグスタボが相手だからこそ、そういう部分が見せられるんじゃないかなと思いますね」

――カーライル相手に組み負けなかったことで戦い方の幅も広がりそうですか。

「しっかり組みに対応できたことは自信になったし、カーライルはライト級でもパワーがある方だと思うんですよ。しっかり四つで組んだりしたわけではないですが、力負けしたとは思ってないので、そこも自信になりました。あと組みに関しては、自分がカーライルにやられて嫌だったことを真似して『これいいかも!』と思える技術もあったので、あの試合ですごく伸びた部分はありましたね」

――僕はMMAにおいてストライカーが組みを覚えると打撃が伸びると思っています。

「テイクダウンディフェンスを磨くことで自信を持って打撃でいけるし、組みに自信がついたからこそ出せる打撃が増えると思っています。もちろんグスタボが組みに来ることも想定していますが、より自分の打撃を出せる展開にはなると思います」

――堀江選手にとって九州で初の試合、しかもメインイベントです。そこについてはいかがでしょうか。

「うれしいですね。地元でしか会えない友達や仲いい人たちが見に来てくれるので。ただ周りのためじゃなくて、自分のために戦うことが今回のポイントだと思います。自分が自分のために戦って最善を尽くしてグスタボに勝つことで、周りのみんなが喜んでくれると思うので、自分はグスタボに勝つことだけを考えて戦います」

――2024年、ここからはどこを目標に戦っていこうと思っていますか。

「これからは深いところまで自分を信じてやるしかない。そこがむちゃくちゃ大事になると思います。試合でも試合じゃない時でも」

――深いところまで自分を信じる、ですか。

「例えばまだ試合で出すことが怖い技術があるとします。その技術が目の前の相手に対して『決まるんだろうか?』と思った時、やっぱりリスクは背負いたくないじゃないですか。でもそこで自分を信じていかないといけない。だから簡単に言うとリスクを背負うってことですかね。これからの試合はそういう部分が大事になってくると思っています。ただ自分はそれをリスクと呼びたくないんですよ。周りから見たらリスクかもしれないけど、それをやることが勝利につながるわけだから」

――なるほど。

「逆に言えば、ここからはそういう技術を出していかないと勝てない相手になってくると思うんです。次のグスタボも含めて。そこを自分なりに表現すると“深いところまで自分を信じる”ですね」

――ライト級に上げたことで新たなチャレンジというか、違うステージでの戦いに挑んでいるようですね。

「ライト級は世界的に層が厚くて、相手もデカくなるんですけど、自分もベストコンディションで戦えるんですよ。それがフェザー級との違いですね」

――生き物として一番強い堀江圭功としての挑戦ですね。

「それが今の自分には一番大切なところだと思います。試合で自分を出すという意味で、フェザー級は減量で弱っている自分を出していたのが、ライト級は一番自分を出せる。その分、相手のレベルも上がるんですけど、自分は一番強い自分を出してどこまでいけるかを勝負したいです」

■視聴方法(予定)
2月24日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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