【RIZIN45】変則タイトル戦は朝倉がヒザ蹴りでアルチュレッタをKO、バンタム級王座戴冠
【写真】アルチュレッタの計量オーバーもあったが、最終的には朝倉のKO勝ちで王座戴冠で終わった(C)RIZIN FF
<68kg契約/5分3R>
朝倉海(日本)
Def.2R3分20秒 by KO
フアン・アルチュレッタ(米国)
前日計量でアルチュレッタが2.8kgオーバーのため王座剥奪。公開計量では試合が実施される場合は、計量をクリアした朝倉が勝利した場合のみ新チャンピオンに認定される変則タイトル戦になることがアナウンスされた。
その後は両陣営と協議が続き、最終的にはアルチュレッタの体重を戻すリミットを68kgとし、試合開始1時間前に計量を行う形で試合を実施する形に。試合前にアルチュレタが68kgのリミットをクリアしたことが発表され、アルチュレッタにはレッドカード1枚が提示されて試合開始となった。
朝倉が右のカーフキック、ボディにジャブを放つ。アルチュレッタが左フックから右で突進し、ダブルレッグで組み付く。これを切った朝倉だったが、アルチュレッタがサッカーボールキック。さらに右フックを当てると、朝倉がバランスを崩す。朝倉もすぐにダブルレッグで組みつくと、アルチュレッタがギロチンを狙う。朝倉は足を組ませずにサイドポジションに出て、上四方で抑え込む。
アルチュレッタも反転して立ち上がり、すぐにパンチで突進。朝倉は下がりながら右ストレートを打ち返す。アルチュレッタは左を振ってダブルレッグへ。朝倉もそれを切って、ロープを背負って四つで組む。ここは両者の動きが止まってブレイクとなった。
再開後、アルチュレッタの右ストレートに朝倉も右を返す。アルチュレッタは右から距離を詰めるが、朝倉もクリーンヒットは許さない。終盤、アルチュレッタが組んでバックに回ってパンチをまとめる。ラウンド終了のゴング後もアルチュレッタがパンチを繰り出し、朝倉がエキサイトする。
2R、アルチュレッタがジャブから2段蹴り。朝倉は前蹴り、左ボディを放つ。朝倉は距離を取りながらジャブを当てて左ハイ、右ストレート。アルチュレッタは左右のパンチで前に出るが、朝倉の足は止まらない。朝倉は左ミドルや右ストレートで手数を増やし、徐々に自分から前に出ていく。
そして朝倉はアルチュレッタが右ストレートから前に出てきたところに右のヒザ蹴り。これがアルチュレッタのボディに突き刺さり、そのままアルチュレッタが前のめりに崩れ落ちる。朝倉が追撃のパンチを落としたところでレフェリーが試合をストップ。朝倉がKO勝利でRIZINバンタム王座に就いた。
試合後、朝倉は「上手くいかないこともありましたが、やっと勝てました。僕たち兄弟は世界のトップに立てると思うし、兄貴にもチャンピオンになってもらいたいです。これからも朝倉兄弟をよろしくお願いします」と語った。