【RIZIN45】計量終了 アルチュレタが計量失敗で王座剥奪。変則タイトル戦実施か、この後も協議に
【写真】Made in Japan=日本の格闘技としてではなく、世界標準のMMAとして最もクオリティの高い試合が期待される扇久保×ドッドソン。両者とも問題なく計量を終えている(C)TAKUMI NAKAMURA
31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45のセレモニアル計量が、30日(土)に同所で行われた。
Text by Manabu Takashima
コメインで予定されていたRIZINバンタム級選手権試合は王者フアン・アルチュレタが63.8キロと2キロオーバーで王座剥奪。試合が実施された場合は変則タイトル戦となり、60.95キロでパスをした朝倉海が勝利した場合のみ新チャンピオンに認定されることに。
ただし、このセレモニアル計量時点で試合が行われるかどうかは決定しておらず榊原信行CEOより「競技であるので、ルールに則って。もう少し時間をいただいて、最終の答を皆さんにお伝えしたいと思います」という説明がなされた。
ステージ上で朝倉は「僕もビックリしています。正直。1キロとかだったら、すぐにやろうぜとなるんですけど2.8キロオーバーなんで、コーチや皆と少し考えさせてください。ただ計量オーバーは時として起こることで、僕としても試合が成立するように歩み寄りたいので少し待ってください」と話した。
一方の昨夜の時点で4キロオーバー。本来であれば最後の水抜きで十分に落とせる重さと思われたアルチュレタだが、そこから汗をかけずベルトを失うこととなり「カイとファンに謝りたい。彼は『体調不良じゃないかと』言ってきたけど、実際に悪くて。できる限りのことはしたけど、落とせなかった。本当にすまない」と神妙な表情でコメントしステージをあとにした。
メインのフライ級王座決定戦は堀口恭司、神龍誠が揃ってパス。「フライ級最強の神龍誠です。舐めているんで、明日分からせてやります」と神龍が不敵なマイクを行うと、「まぁ、見ててください。クソガキ、ぶっ飛ばすんで。ありがとうございます」と堀口は笑顔を見せた。
計量オーバーはアルチュレタのみで安西信昌と戦うイゴール・タナベ、YA-MANと相対する平本蓮がリカバリーでセレモニアル計量を欠席も、本計量ではクリアしている。姿を見せなかった平本に対し、YA-MANは「平本、ビビッてこれなかったようです」と予定になかったマイクを取って不満を口にしている。
満員の計量会場は2024年掉尾を飾るイベントを迎えるにあたり、計量開始当初は拍手もまばらだったが――斎藤裕×クレベル・コイケ戦から一気に熱を帯びるなど会場に集まったファンは格闘技を求めている空気感があり――そのなかで神龍のコメントに対する堀口のレスポンスで盛り上がりも最高潮を迎えた。
■視聴方法(予定)
12月31日(日)
午後1時00分~ABEMA
午後1時30分~U-NEXT、RIZIN100CLUB
午後2時00分~スカパー!、RIZIN LIVE
■ RIZIN45計量結果カード
<フェザー級/5分3R>
平本蓮:65.95キロ
YA-MAN:65.85キロ