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【BRAVE CF80】ンコシ・ンデベレのパンチのヒジのコンビに、トーレスが試合放棄&ベルトを失う

<BRAVE CFバンタム級選手権試合/5分5R>
ンコシ・ンデベレ(南アフリカ)
Def.3R1分38秒by Verbal tap
ホゼ・トーレス(米国)

ンデベレのワンツーに右ローを合わせて行ったトーレスは、引き続きローカーフを蹴る。右エルボー、アッパーとリーチ・アドバンテージを生かした踏込みからの攻撃を見せるンデベレだが、左ローでバランスを崩す。起き上ってジャブ、左ボディ、ハイと手数で優るンデベレは蹴りを捌いて前蹴り、ワンツー、さらに左エルボーと手数を緩めない。

トーレスはさらに近い距離に入り、アッパーや左オーバーハンドを繰り出していくも、ンデベレのジャブや前蹴りに阻まれる。ンデベレの距離から前で戦うこと、被弾覚悟で前に出るトーレスはクリンチアッパーも、ンデベレは巧みに下がりながら攻撃すると、左アッパー&右フックをヒットさせる。腰が落ちたトーレスは、すでに左目が腫れあがっている。構えを変えてジャブを繰り出すンデベレにヒザを入れたトーレスは、ンデベレの網にひっかかったように一定の距離でパンチ、蹴り、ヒジを被弾する5分となった。

2R、左インローから前に出るトーレス。ジャブからストレート、ハイと攻撃を続けるデンベレが、ヒザをボディに突き刺す。トーレスはボディを入れジャブを被弾しながら前に出るが、まだ一度もテイクダウンを狙っていない。ンデベレは左ミドルを決め、右ジャブ&左前蹴りを当てる。ジャブを受けながらダブルレッグを見せたトーレス、簡単に切ったンデベレの懐に飛び込みショートのコンビネーションを繰り出す。

ジャブ、前蹴り、ヒジと常に手を出すンデベレは、ボディから右をテンプルに被弾。この手数の多さで体の軸が乱れつつあるンデベレは、ボディからショートを纏められるとケージに詰まってマウスピースを吐き出す。自ら拾い上げて装着しなおしたンデベレは、変わらぬ手数も、打ち終わりに姿勢が乱れトーレスのパンチを被弾する数が増えてきた。とシングルレッグで尻もちをつかせたトーレスは、直ぐに立ち上がったンデベレにヒザを突き上げる。

初回とは違い攻撃を受けるシーンが出てきたンデベレは、それでも動き続け右を入れる。トーレスが右オーバーハンドを決めて、シングルに出たところでノンストップアクションの2Rが終わった。

3R、すぐに距離をつめにいくトーレスは、ヒジを打たれながらシングルレッグへ。切ったンデベレは距離を取り直して右アッパー、シングルレッグにヒザを合わせに行く。と、レフェリーがブレイクをかけ、ドクターチェックを要請。トーレスの左目は腫れあがり、その左目の上と右の前頭部に大きなカットが見られる。それでもドクターはゴーサインを出し、試合が再開された。

直後にエルボーからパンチを連打したンデベレが、ここぞとばかりに試合を決めに行く。と、一瞬の間が生まれ──トーレスが自ら右手を左右に振り、続行を不能を告げた。

「Thank you God!! チーム、コーチ、そしてハードトレーニングができるモチベーションを与えてくれたショーティーに感謝している。アフリカにベルトを持って帰るぞ。ママ、息子はチャンピオンになったぞ。I Love you, Mam.前回の試合はプレッシャーがあり過ぎた。試合後にそれに気づいて、しっかりと練習してきた。僕を愛してくれる皆のためにも。チャンピオンになっても、ハードトレーニングを続ける」と新王者はまくし立てた。一方、元チャンピオンは「ムエタイをやり込んでいることは知っていたけど、クリンチが前回より良くなっていた。ヒジを受けて『あぁ、これだな』と思った。凄くスリッピーでテイクダウンが難しかった。エルボーとパンチを上手くミックスされた攻撃で……左はジャブ、右はヒジでカットされたんだ。僕は彼に再戦のチャンスを与えた。彼も誰かと戦う前に、僕に最後のチャンスを与えて欲しい」と話した。


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