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【Bellator300】これぞドミネイト。ウスマンがプリマスに何もさせず世界ライト級王座防衛&GP決勝進出

<Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45.
ブレント・プリマス(米国)

ケージ中央で向かい合う両者。ウスマンが右前蹴りから右カーフキックを連打する。プリマスはパンチを放ちながらウスマンにケージを背負わせる。ウスマンはケージ中央に戻してカーフキックを連打しながら、右前蹴りで距離を保つ。プリマスはワンツーから、ウスマンの蹴り足をキャッチする。しかし倒されないウスマンは、プリマスにケージを背負わせた。

ウスマンが右スピニングバックキックから右カーフキックへ。プリマスの右スピニングバックフィストをかわしたウスマンが、ケージに押し込んでから離れ際にエルボーを見舞う。ケージ中央では、ウスマンのブラジリアンハイキックがプリマスの顔面をかすめた。さらにクリーンテイクダウンに成功したウスマンは、ハーフガードのプリマスの顔面にヒジを落とす。下から抱え込むプリマスに対し、ウスマンはトップキープを貫いた。

2R、ともにフェイントからパンチを見せる。距離が近くなるとウスマンがボディロックで組むも倒せず。ウスマンは右前蹴り、右サイドキックでプリマスを近づけさせない。サウスポーにスイッチしたプリマスが、左インローから右ショートに繋げた。プリマスにケージを背負わせると、右掛け蹴りを浴びせる。プリマスのほうが距離を詰めるも、ウスマンがスウェーでパンチをかわしている。ウスマンはプリマスの蹴り終わりに蹴りを合わせる。プリマスがシングルレッグで組み、ケージに押し込むも倒せず。ウスマンは蹴りを左右上下に散らし続けた。

3R、ウスマンはスイッチしながらローを打ち込む。プリマスもローを返すが届かない。右ハイを放ってからバックステップで距離を保つウスマンは、右ミドルに対して左ストレートを返した。さらに右サイドキックを関節、ボディに突き刺す。ワンツーから右ミドル、右カーフとウスマンの一方的な展開に。組んできたプリマスを振り払うウスマンは、打撃で攻め続けるも、場内からは大ブーイングが飛んだ。

4R、プリマスが距離を詰めてきた。するとウスマンはローなど蹴りよりも左ジャブ、ワンツーを増やす。ケージ際でプリマスのシングルレッグをスプロールしたウスマンは、組みを交えてパンチを打ち込む。ここでレフェリーが割って入り、組みの体勢に戻す。ケージ掴みがあったのか、アナウンスはない。再開後、すぐにウスマンが小外刈りでテイクダウンを奪った。背中を着けさせられたプリマスが下から抱え込む。ウスマンのパンチとヒジでプリマスの顔面から流血が見られる。プリマスが足を上げると、ウスマンが潰していった。

最終回、逆転を狙うプリマスが前に出るも、ウスマンの距離は変わらない。左右のロー、ジャブとイーブンペースを貫く。オーソドックスに戻したウスマンは右ストレートを打ち下したあと、ボディロックでプリマスをケージに押し込んだ。プリマスの顔面からの出血量が多くなっている。プリマスとの距離が詰まるとテイクダウンを選択するウスマンが、ここでも背中を着かせた。ラウンド終了までウスマンがコツコツとパンチを落としてトップをキープした。

裁定は、文句なくウスマンのフルマーク判定勝ち。ウスマンは世界ライト級王座の2度目の防衛に成功し、ライト級ワールドGP決勝に進出した。決勝では、11月7日のアレクサンデル・シャブリー×パトリッキー・ピットブル戦の勝者と対戦するウスマンは「こんな風になるとは思っていた。全て僕の想い通りになった。良い試合ができたよ。決勝は正直──シャブリは強いから、自分への挑戦になる。でもパトリッキーもタフだから、。2人も強いから、どっちが勝つか待っている」と語った。


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