【ONE FN15】ディベラが粘るウィリアムスを振り切ってキック・ストロー級王座を防衛
【写真】タフなウィリアムスを仕留めきれなかったが、ディベラの1~3Rの技のキレとスピードは天下一品だ(C)ONE
<ONEキックボクシング世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]ジョナサン・ディベラ(カナダ)
Def.3-0
[挑戦者]ダニエル・ウィリアムス(豪州)
サウスポーのディベラが圧力をかけて右フックと左ミドル・左ストレート。ウィリアムスの蹴り足をキャッチしてインローを返す。
ディベラが左ハイを効かせ、インローと左ミドル、左ストレート、左アッパーから右フックと手数を増やす。ウィリアムスはガード一辺倒になり、ディベラは左ストレート、左ボディ・右フックと完全に試合を圧倒する。
2R、ウィリアムスが右ストレートと右ローを蹴ると、そこにディベラが左ストレートを合わせてウィリアムスが尻餅をつく。ここはダウンにならなかったものの、ウィリアムスのダメージは明らか。
ディベラが左ストレートとインロー、右フックを効かせる。劣勢が続くウィリアムスだったが、構えをスイッチしてサウスポーから左ローを当て、ディベラの左ローに右フックを当ててぐらつかせる。
3R、ウィリアムスはサウスポーに構え、互いに左ローを蹴り合う。
ここもディベラが前に出て左ボディを打ち込み、ウィリアムスをロープに詰めて左右の連打。ディベラのパンチを浴び続けたウィリアムスだったが、このラッシュを耐えると右フックで前に出る。
4R、左ローを軸に攻めていくディベラ。しかしタフなウィリアムスが徐々に挽回し、左ストレートでディベラを後退させる。ディベラも左ボディを打ち込むが、ウィリアムスが左ストレートでディベラをのけぞらせ、右ミドルと右の前蹴りでボディを狙う。
5R、ディベラはジャブと左右ミドル、ワンツー、左ロー。ウィリアムスも二段の飛びヒザや前蹴りで手数を増やす。ディベラは距離を取り、離れた間合いからボディブローで飛び込む。
ウィリアムスは距離が詰まると左右のフックとヒザ蹴り。逆転を目指して前に出るウィリアムスだが、ディベラは追撃を許さず。終了間際にはスピニングバックキックを繰り出した。
判定では序盤にダウンに近い場面を作り、そのまま逃げ切ったディベラが勝利。「ルンピニー、サワディカップ。ここを愛している。彼はタフな相手だし、綺麗な攻撃を仕掛けていた。この階級の誰とでも戦うし、前の相手(ジャン・ペイメン)の再戦でも構わない」と試合後の心境を語った。