【UFC】火の玉ボーイ健在!五味がタイ・グリからKO勝ち
■第7試合 ライト級/5分3R
五味隆典(日本)
Def.1R1分04秒/KO
タイソン・グリフィン(米国)
タイ・グリの入場の間、コーナーにパンチを入れ、ストレッチをするように足を伸ばし、セコンドを見やる五味。赤コーナーについたタイ・グリへ、自らのコーナーから左の拳を差しだす。日章旗もはためく館内だが、当然のようにタイ・グリへの声援に包まれる、
低い姿勢で構えた五味が、左を放っていくと、タイ・グリが右を返す、大きなUSコールに後押しされたタイ・グリ。五味が前に出てくるところに右を合わせようとする。
すると、五味の左にローを合わせたタイ・グリの顔面を右が直撃。前方に崩れ落ちるタイ・グリに、五味がさらにパンチを合わせようとするが、もうその必要はない。レフェリーが慌ててストップに入り、五味が全米に、そして日本の格闘技界にも火の玉ボーイ健在を見せつけるTKO勝ちを手にした。
PPV中継ではないため、TVコマーシャルの間、勝利者コールを待つ必要があり、その間、笑顔で手を観客席に振るう五味。「今日がスタートです」という彼の力強い言葉は、米国のファンの大歓声にかき消され、退出時にTシャツを投げ入れる五味の雄姿を全ての観客が追い続けた。