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【UFC290】ヒヤリ──とするシーンも、平良達郎がTD&コントロールwithヒジ打ちでオクタゴン4連勝

<130ポンド契約/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
エドガー・チャイレス(メキシコ)

穏やかな笑顔を浮かべてオクタゴンに向かった平良。掛け率-740という期待値の高さを誇る平良はカーフをチェックして、自らもカーフとインローを蹴る。メヒコ・チャントのなか、チャイレスはローを蹴るが平良もより良い形で蹴り返す。左ローから左ミドルの平良は右カーフを蹴る。間合いの測り合いのなかで左ジャブを受けた平良が、右カーフを走らせる。右をかわされたが、前に出て距離を詰めた平良がカーフでバランスを崩される。

ボディを被弾した平良は、続くチャイレスの左フックでダウンを喫す。スクランブルの平良はギロチンに捕えられも、ハーフで抑えてヴァンフルー。平良は頭を抱えられた状態でしっかりと呼吸をしている。頭を押し込み、ギロチンを形だけのモノとした平良はヴァンフルーを続け、右足を抜きに掛かる。

残り90秒、ケージに爪先を入れるチャイレスに注意が与えられる。頭を起こした平良は、クルスフィックスに取りパンチへ。ケージキックにもハーフのまま左エルボーを連打する平良は「90度のエルボーを落とすな」というレフェリーに声に一瞬動きを止めたが、そのままヒジを落として終盤は完全に盛り返した。

2R、右ローをかわした平良だが、右カーフを蹴られる。ダブルレッグの平良はギロチンを防いで即右足を抜く。懸命に戻すチャイレスに対し、平良は再びパスの圧力を高める。パスからマウントの平良がエルボーを落とし、ハーフに戻されても左足で右腕を殺してエルボーを打ちつける。平良は右足も抜きに掛かり、ハーフのクルスフィックスでエルボーをと続ける。そのまま腕を取りに行った平良はニアマウントからフルマウントに移行する。

残り100秒、平良はしがみつくチャイレスにエルボーから左右のパウンドを思い切り落とし、さらに観客がどよめく右エルボーを落とす。続いて右のパンチを落とすと肩固めへ。チャイレスも反応するが、平良はハイマウントから三角へ。自ら下になり、エルボーを落とした平良が三角絞めをセットもチャイレスは時間に救われた。

最終回、チャイレスのコーナーは「ギロチンに行くな」という指示を出す。チャイレスが左ミドル、左フックから左ボディフックを入れる。平良はフックを空振りするが、左ミドルを入れる。ダブルレッグのフェイクから右を当てた平良だが、チャイレスが右から左を入れて歓声を受ける。ニータップで前に出た平良はジャブ、右カーフを蹴る。チャイレスのワンツーは当たっていないが歓声が起こる。ジャブを被弾した平良だが、ローに組みついてドライブ、結果的にボディロックテイクダウンを奪う。

すぐに平良はハーフからパスの圧力を高め、エルボーを落とす。肩固めを意識させ、枕に組み替えた平良はパスの圧力を強める。ブーイングの館内、平良はエルボーを落とし──両手を振って観客を煽る。そのまま状態を起こした平良はスクランブル狙いのチャイレスの頭を抱えてシングル。チャイレスはここでギロチンから引き込む。腰を上げた状態からひっくり返され、マウントを奪われた平良──ここで時間に。

初回はダウンを奪われ、終盤に盛り返した。2Rは圧倒的にドミネイト。3Rは打撃を被弾するなかでテイクダウンからトップコントロールも、最後にポジションを許したことで、スコは絶対でなくなかったか。結果、ジャッジ3者とも29-2829-27をつけ平良はUFC4連勝としたが、PPV開始時間が迫っており、残り1試合プレリミが残っている状態で残念ながらインタビューはなかった。


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