【UFC ABC05】右カーフを効かしたジャック・ジェンキンスが、エマースにスプリット判定で辛勝
<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
ジャマール・エマース(米国)
スイッチしつつ左右に回るエマースがジャブ、前蹴りを繰り出す。ジェンキンスは右カーフを勢いよく蹴り込み、エマースの最初の組みを切る。左から首相撲に取ったエマース、ヒザが来る前にジェンキンスが離れる。圧を掛け、左ミドルを入れたジェンキンスは右回りを追いかけて、左を伸ばす。エマースは右前蹴りを腹に入れ、ワンツーへ。ジェンキンスは回るエマースを追いかけて左ミドル、エマースが左ボディショットを入れる。
スイッチして左ミドルを入れるジェンキンスは、後ろ回し蹴りをかわしワンツーから右ハイ、続く右カーフを効かせる。ジェンキンスをスイッチを繰り返し、ボディを被弾しても左オーバーハンドから右カーフを蹴る。勢いのある左ミドルを蹴ったジャンキンスは振り下ろすような右ローカーフ、エマースはヒザ蹴りを見せた際に足の甲が急所に当たる。中断から再開後、飛び込んで蹴りを狙ったエマースは、後ろ回し蹴りを繰り出し時間となった。
2R、右カーフを効かせたジェンキンス、エマースはバランスを乱すようになる。カーフをかわしたエマースが右を伸ばすが、届かない。左右に動き、斜め移動のようにパンチを伸ばすエマースに対し、前に出るジェンキスが左ミドル。ガードしたエマースが右を伸ばし、カーフにスピニングバックフィストを合わせようとする。テイクダウンのフェイクから、首相撲も形に入りきらず離れたエマースは、右を当てるが左足は相当に削られている。
ワンツーの右を入れたエマース、上体を許し過ぎている感もある。それでも左から右ボディストレートを入れたエマースは、カーフを蹴られても前に出るようになる。そこにワンツーを伸ばし、カーフに繋げるジェンキンスがハイをかわす。エマースは左を当て、ジェンキンスが左ミドル2発から左ハイ、そして右カーフを蹴る。エマースは右を当てて前に出ると、カーフにスピニングバックフィストを狙う。ここで組みに出たジェンキンスがバックに回り、背中に跳び乗る。前方に落とし、上を取ったエマースは背中をつかせたところで時間となった。
最終回、右から左を見せたエマースが、カーフを蹴られながら組んでテイクダウンを決める。クローズドガードのジェンキンスは、スクランブルでスタンドに戻りたいところだ。頭を引き寄せられ、パンチを打てないエマースはバックに回りRNCを仕掛ける。背中をつけて防いだジェンキンスはバタフライガードら左腕を差して立ち上がる。
離れたジェンキンスはテイクダウン狙いを切って右カーフ、すぐにエマースが組んでボディロックに取られると、首投げを仕掛けるが強引過ぎて頭が下がってトップを許す。この好機で、すぐにスイープを許してしまったジェンキンスが下のままで残り30秒に。胸を合わせて、固めたエマースは下からのエルボーとパンチを打たれるが、最後に体を起こしてパンチを振るった。
初回はジェンキンス、最終回はエマース。2Rはジェンキンスのカーフとバック狙い、エマースのパンチと最後のトップ奪取と、どちらが評価されるか。結果、ジェンキンスがスプリット判定勝ちを手にして、喜びのシャウトが館内に響いた。