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【UFN264】打撃戦で疲弊した両者。TD&コントロールでエマースがアミルを削り続け判定勝利

<フェザー級/5分3R>
ジャマール・エマース(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ハイダー・アミル(米国)

サウスポーのアミルに右ハイを蹴り、左を入れたエマース。このタイミングでアミルのローが急所に入り、試合が中断される。再開後、蹴りのコンビを繰り出すアミルのテイクダウン狙いをエマースが首相撲で止める。勢いのあるパンチのコンビ、蹴りで前に出るアミルが右ストレート、ワンツーを被弾する。遠い距離から組みつき、ボディロックテイクダウンを決めたエマースは、スクランブルでバックへ。

胸を合わせたアミルだが、腹にヒザを受ける。離れた両者、エマースの蹴りに右を振るうアミルだが素早いワンツーを被弾する。接近戦のパンチの交換から間合いを外したエマースは、アミルのステップインからワンツーを受けて勢いが落ちる。アミルはエマースの右にパンチを纏めた直後に、ダブルレッグでテイクダウンを許す。自らスタンドに戻ったエマースは、相当に削られているか。アミルはコンビで距離を詰め、エマースの首相撲から逃れると右アッパーを決める。さらに蹴り足を掴んで、右を打って行ったアミルが右フックをヒット。劣勢のエマースも右ストレートを決めるが、体の軸が乱れるようになっていた。

2R、自らの蹴りでスリップしたアミルが、立ち上がってパンチで圧を掛ける。右に回るエマースに左フックで行く手を封じたアミルの前蹴りが、急所に入ったとエマースがアピールして試合が中断される。かすった程度で、エマースはすぐにリスタートに応じる。エマースのステップインにショートのワンツーを入れたアミル。エマースはテイクダウンからバックへ。アミルが胸を合わせて離れ打撃戦を仕掛けると、エマースはここもダブルレッグでテイクダウンを決める。ついにスクランブルでなく背中をつけたアミルを抑えるエマースが左足を抜きにかかる。

許さずクローズドのアミル。上下の両者が、息を整えるための小休止を取っているか。エマースは体を起こして勢いのあるパンチを入れると、右足を抜いて肩固めへ。これも極めというより抑え重視の動きで、アミルが足を戻して逃れる。明らかにトップで休むエマースは、右のパンチとエルボーをそれぞれ一度見せて時間に。

最終回、左右のフックで前に出たアミルは、あっさりとテイクダウンを許しバックを取られる。前転もボディロックで巻き込まれず、トップをキープしたエマースがバックを制す。半身から上を向いたエミルだが、ここでエマースが強引に肩固めをセットする。

ハーフ戻されたタイミングで逆側にスライドしようとしたエマースは、アミルの反応を利してバックを伺う。嫌がったアミルが、自ら背中をつける。エマースがスクランブルを潰しバックから殴ると、立ち上がったアミルを再びボディロックで倒す。肩固めからマウントを取ったエマースは、背中を向けたアミルを殴り。上を向かせるように肩固めのセットハーフで抑える。エミルも何とかスクランブルに持ち込もうとするが、立ち上がれずマウントを再び取られる。殴ってアミルを腹ばいにさせたエマースが、パンチからRNCを狙ったところでタイムアップに。

15分中、8分間トップコントロールしたエマースは「どのポジションでも勝てるというビジョンを持って戦った。思い通りになった」と試合を振り返った。


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