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【UFC ABC05】平良達郎と対戦──クレイジソン・ホドリゲス「攻撃は最大の防御。最高の作戦がある」

【写真】右がホドリゲス。左がUFC中継のポルトガル語&スペイン語通訳でお馴染みのファビアノ・ブスケイ氏(C)MMAPLANET

24日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC ABC05「Emmett vs Topuria」に平良達郎と対戦するクレイジソン・ホドリゲス。

2月のシャノン・ロス戦ではミドルを効かせ、ボディの連打で59秒殺したホドリゲスだが、彼のキャリアのスタートはカポエイラから柔術──いや、MMAを想定した柔術だった。平良を極めることができるとホドリゲスは断言した。


──今週末に平良選手と対戦するクレイジソンです。

「タイラはタフな相手だよ。凄くテクニカルで、頭が良いファイターだ。UFCにはいつも強い相手と戦わせて欲しい──今、戦うことができる最強の相手と戦いたいと言ってきたので、タイラのような選手と戦えて凄く嬉しい。しっかりと練習してきたし、皆に良い試合を見せたい」

──まだ日本のファンはクレイジソンのことが分かっていないです、なぜMMAファイターの道を目指したのですか。

「僕はつねにアクティブな生活をしていて、まずカポエイラを習うようになった。それから柔術を始めて、17歳の時に初めてMMAを戦ったんだ。そのままMMAを続け、南米で一番大きなイベントであるジャングルファイトでチャンピオンになり、コンテンダーシリーズからUFCと契約した。簡単に振り返ると、こんなキャリアだよ(笑)。

少し詳しくいえば、僕はブラジルでのずっと北のパラ州アルメインの出身で、そこでカポエイラと柔術を始めた。もっと本格的に柔術を習いたくなった時、叔父がバイーアに住んでいて。バイーアは柔術が盛んな場所だから、叔父の家に寄せて柔術の練習をするようになったんだ。それが2013年の話だよ。

バイーアではカポエイラでなくムエタイの練習にも力を入れた。そして、チーム・ノゲイラが合流したんだ。ノゲイラ兄弟は僕に凄く影響を与えてくれたファイターだし、ずっと彼らのファイトを見てきたからね。

ミノタウロもミノトゥロも本当に良い人だった。試合で勝つためには、普段からイケイケでアグレッシブにいないと若気の至りで思っていたけど、2人が凄く落ち着いていたから、そんな必要はないって気付いたんだ。チーム・ノゲイラでは、ノゲイラ兄弟だけでなくアンデウソン・シウバとも練習する機会もあった。ブラジルで……いや世界のベストと練習することで凄く成長できた。2020年までチーム・ノゲイラに在籍していて、素晴しい時を過ごせたよ」

──今回の試合に向けては、どこで準備をしてきたのでしょうか。

「シュートボクセのディエゴ・リマの下で練習してきた。シュートボクセの練習で、僕のディフェンス能力が上がった。チーム・ノゲイラは素晴らしいチームだけど、今、僕がUFCで戦っていくにはディエゴがベストの指導者なんだ」

──多くのブラジル人選手が、米国のジムで練習をしています。わが身に置き換えて、その状況をどのように考えていますか。

「ブラジルほどトップ選手を輩出した国はない。それは最高のアカデミーが、ブラジルにあるからだ。世界中のどこを見渡しても、ブラジル人ファイターが活躍していることでも明らかだ。ブラジルにいても最高の練習ができるし、僕の場合は今いる環境、この人間関係が欠かせない。今後も、このままでブラジルを拠点に戦っていくつもりだよ」

──では土曜日の試合に関して、平良選手のどのような攻撃を一番警戒していますか。

「そこに関して、僕が言えることはしっかりと彼を分析して作戦を立ててきたといことだよ。何より、オフェンスこそベストディフェンスだ。アグレッシブに攻めることに関して、何も不安を感じていない。それだけ最高のゲーム・プランが用意されている。必ず勝ってブラジルに帰る」

──平良選手は常に組み技で試合をリードし、ここ2試合は一本勝ちを収めています。

「柔術に関しては、ブラジルが一番。誰もが分かっていること。スタンドだろうが、グラウンドだろうが、どちらの局面になっても構わない。しっかりと準備してきたからね」

──クレイジソンは柔術では何帯なのですか。

「僕は柔術の練習を始めた頃から、柔術に特化した柔術を習ったわけじゃなかった。いつもMMAのなかで柔術の練習をしてきたんだ」

──ジャングルファイトでベルトを巻いた試合では、三角絞めを担いで防ぎ、そこからポジションでも優位に立っていました。

「グラウンドだけでなく、スタンドでもMMAに必要なことは何でも備わっている。自分の柔術を信じているし、タイラを極めることだってできる。この試合、僕はアンダードッグだ。でも皆の予想を覆して、自分にトップ10と戦う力があることを証明してみせる」

■視聴方法(予定)
6月25日(日)
午前0時30分~UFC Fight Pass
午前0時00分~ U-NEXT

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