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【PFL2023#02】15分間でパンチ3発、ヒットは『0』。回って足を出し続けたマルケスがカストロに判定勝ち

【写真】何でも有りが、何にも無しの展開的な試合に(C)PFL

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ヨーガン・デ・カストロ(米国)

UFCからの転向組には厳しい戦いが待ち受けていることが多いPFL。カストロは初スマートケージでマルケスと相対する。マルケスが右ロー、続いて右前蹴りから左ハイを繰り出す。ジリジリと圧を掛けるカストロは、1分間手を出さない。マルケスの蹴りの後にワンツーを振るって前に出たカストロが、左右のフックで回るマルケスを追いかける。距離を取って戦うマルケスに対し、カストロも右ローを蹴って距離感を掴みに掛かる。

カストロは左ボディフック、回るマルケスに再び右ローを決める。カストロがローを3発入れ、二段蹴りを見せる。距離を取り、間合いを探るが組むこともないマルケスの狙いが分からない初回だった。

2R、右ローからワンツーフックのコンビを連続で見せるなど、勢いを増したカストロに対し、マルケスは前後の動きを増やす──が、拳の攻撃はない。回って、頭を動かすマルケスが前蹴り、カストロは右ローを入れる。マルケスの左ミドルも、拳の圧がなく怖い攻撃とはならない。レベルチェンジのフェイクから、前蹴りのマルケスがついにダブルレッグへ。フェイントに力がないため、このダブルレッグはカストロが簡単に反応する。

そのカストロが左フックをヒット。それでも動かされていることになるのか、カストロの首回りが汗で光っている。そのまま両者のコンタクトが1分以上ないまま2Rも終わった。

最終回、ジャブから右を伸ばしたマルケス。ようやく拳の勝負に出るか。こうなるとカウンター狙いのカストロは有利かと思われたが、マルケスの動きは変わらず──遠い位置から蹴りを繰り出すのみ。カストロも右ローを入れ、ハイをかわすが詰めることはない。左フックでステップインしたカストロに対し、回ってかわすマルケス。続くローにカストロが右を合わせるも、試合のリズムは変わらない。マルケスは後ろ回し蹴りから右ローを2発。カストロもローを返し、前蹴りをかわす。スイッチしたカストロだが、特に変化はなく試合は残り30秒に。

ブーイングのなか、2人は交わることなくタイムアップを迎えた。15分間の試合、マルケスが出したパンチは3発でヒットは0。テイクダウン&コントロールには厳しい姿勢のMMAだが、スタンドの間合いの取り合いとヒットでなくタッチの打撃をどのように評価すればよいのか。ブレイクを掛けてヒザ立ちアンダーフックから再開があっても良いような試合は3-0でマルケスに凱歌が挙がった。


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