【UFC285】バシャラット弟=ファリド、ブラックシアーの勢いに飲み込まれず渋くTD&ヒジで判定勝ち
<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
デモン・ブラックシアー(米国)
ブラックシアーの飛び蹴りで試合がスタート。冷静にかわしたバシャラットは、右回りでブラックシアーの攻撃を見て前蹴り、左ジャブから左ボディを繰り出す。スイッチも見せるバシャラットはオーソから左ジャブ、右カーフを入れる。ブラックシアーのステップインはバックを伺ったバシャラットだが、直後にシングルに取られる。ジャンプするように切り、離れた瞬間、カーフからボディを入れたバシャラットは荒いブラックシアーの打撃に右を打たれたが、組みに切り替えてテイクダウンを決める。
胸をつけて抑えたバシャラットは、ブラックシアーのバタフライガードからのスイープを潰してボディロックパスを決める。枕で抑え、シングル狙いは頭を押して立ち上がったバシャラットに対し、ブラックシアーが右ミドルを決める。バシャラットはガードの上から左ハイ、スピニングバックフィストをガードしたブラックシアーの大きな動きをかわして時間となった。
2R、ワンツーのバシャラット。ブラックシアーもジャブから右を狙い、かわされてもパンチからボディロックテイクを決める。スクランブルでシングルに切り替え、その態勢でヒザを突き上げるブラックシアー。離れたバシャラットは左ジャブ、右カーフを決める。さらにスピニングバックキックのバシャラットは、跳びヒザから組まれてバックを譲る。そのまま後方に倒れ込んだブラックシアーが、ハーフ&バックからトップへ。背中を見せたバシャラットはガードを取り直しスクランブルから立ち上がり──逆にシングルレッグで上を取ることに成功する。
右腕を差してきたブラックシアーにエルボーを落としたバシャラットは、クローズドの中から左のパウンドを2発、さらに右エルボーを入れる。左右のパウンドから右エルボーを打ちこんだバシャラットは左、右とヒジを落とした。
最終回、右を回ってかわしたバシャラットは、サウスポーでは左に回る。ヒットはなくても印象が良いブラックシアーは、首相撲からヒザを見せるが逆に崩される。バシャラットはクリンチに取り、ケージへ。小外を切り替えられそうになったバシャラットだが、スクランブルを制してハーフで抑える。右で殴り、ブラックシアーが右腕を差してくると、足を畳んでボディロックで背中をつかせたバシャラットに、ベガスのファンはブーイング。
ブラックシアーはバタフライスイープからスクランブル、バックに回る。すぐに立って離れたバシャラットは、左に左を合わされる。インサイドローでヒザをつかされたバシャラットは立ち上がってエルボーを入れる。ブラックシアーはテイクダウン狙いから、崩れて下に。バシャラットがここもエルボーを入れ、右を連打する。
ブラックシアーはここでトライアングルから、左腕を伸ばしにいったが時間に。バシャラットは印象が悪いかと思われたが、ジャッジ3者から29-28の指示を受けてデビュー以来の連勝を10に伸ばした。