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【Fight&Life】パトリシオ・フレイレ。『子供の頃から夢に見ていた経験ができたんだ。凄く幸せだったよ』

【写真】大晦日から45日を経て、今もパトリシオは日本で戦うことに関して熱さを持ち続けていた(C)MMAPLANET

今月 24日(金)発売のFight&Life#95では「MMAフェザー級を読む」と34ページの特集が組まれている。

RIZINフェザー級戦線の主役たち、その主役を食うことが期待されるベテランや新鋭。そして海外に目を向ける選手たちのレポートに加えて、Bellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレのインタビューも掲載されている。

大晦日のRIZIN参戦へ、どれだけの想いが詰まっていたのかという裏話やパトリシオのクレベル評などが掲載されたインタビュー一部抜粋し、日本で戦うことへの熱い想いをお届けしたい。


──大晦日ショーの前に、東京でパトリシオのマネージャーであるブラックハウスのエド・ソアレスとお茶を飲んでいた時に「ピッチブゥはベラトールで戦う時の半額のファイトマネーに合意してまで、日本で戦うことを望んだんだ」という話を聞きました。にわかに信じがたかったのですが……。

「ベラトールとの契約は、年間の試合数が決まっている。そして、日本でのファイトは契約には含まれていない──特別に増えた試合だった。この話を聞くまで、2022年に3試合戦うつもりはなかったよ。ベラトールから『こういう試合のオファーがあるけど、条件はこうだ。どうする?』と尋ねられた。

考える時間は必要なかった。すぐに『イエス』と返答したよ。日本で試合ができるなら、あの条件でも意に介すことはなかったよ」

──ファイトマネーは評価の対象です。プロとして少しでも高額のファイトマネーを欲するのが当たり前だと思うのですが。

「日本は僕にとって特別な場所なんだ。マーシャルアーツが生まれた国だ。そんな日本で試合をすることは、ずっと僕の夢だった。金銭の問題じゃなかったよ」

──その話を日本のファンが知れば、本当に感激すると思います。

「う~ん、僕個人としてはプロモーションからのオファーが、普段より少ないなんて日本のファンは知る必要はないと思っていたよ。さっきも言ったようにベラトールとの契約分は戦って、ファイトマネーも手にしている。ベラトールは『ファイトマネーは、この額だ。戦うか戦わないかはパトシリオ次第だ』と言ってきた。でも彼らは僕が日本で試合をしたいことを知っていて、オファーをしたんだろう(笑)。

ここは僕個人の選択として、この大会を創り上げる1人になりたいと思った。だから条件の全てを呑んだんだ」

──日本で戦うのが夢だったとして、RIZINフェザー級チャンピオンの対戦は、負けると自身の築き上げてきた名声を失うことになるかもしれない。そんなリスクのある試合をいつも半額で戦うとは……。本当にどれだけ日本で戦いたかったのかが、伝わっている逸話です。家族やマネージメント、チームから反対されなかったですか。

「家にいる時の僕は家族の将来のためにビジネスやファイナンシャルに関しては、しっかりと考えて判断している。それに半額だといっても、十分な額だからね。これまでのキャリアには、あの大会のようにこのスポーツの歴史の1ページを飾るイベントの一部になったことがなかった。

あの経験は、お金に換えられるモノじゃない。クレベルとの試合を受けるかどうか、何も難しいことはなかったよ。RIZINとBELLATORは、素晴らしいイベントをやり切った。このクロスプロモーションが将来も続けば、もっとファイトマネーを得る機会は増えてくる」

──その結果、日本で戦ってどれだけハッピーでしたか。

「子供の頃から夢に見ていた経験ができたんだ。凄く幸せだったよ。さっきも言ったように格闘技の母国で戦うことは、何か特別な感情があふれ出てきた。日本のファンもインスタグラムやツイッターで、凄く応援してくれた。今後は年に1回日本で戦いたい。

異なったプロモーションのチャンピオンとチャンピオンが戦うなんて、そんなことが実現するとは誰も思っていなかったはずだ。ここをスタートにして、もっとMMAというスポーツが柔軟性を持つようになってほしい」

※日本のLOVEに満ち満ちたパトリシオ・フレイレのインタビューが掲載されたFight&Life#95は2月24日(金)に発売です。

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