【Bellator290】無敗王者エブレンがバックコントロールからトコフを削り続け、ユナニマスで初防衛に成功
<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
ジョニー・エブレン(米国)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46.
アナトリー・トコフ(ロシア)
エブレンが距離を詰めて右ロー、トコフがかわすと左ジャブで距離を取る。互いの右ストレートが交錯したあとにエブレンがプレスをかけていく。ケージ中央に押し戻したトコフに対し、エブレンが左ジャブから右カーフキックを決めた。頭を下げて左右フックを振り回すエブレンだが、そのうちの一発が当たりトコフが下がった。トコフも左ジャブを突いてケージ中央に戻る。エブレンの右ローに合わせてニータップを仕掛けたトコフだが、これはエブレンが防いだ。
ケージ中央でエブレンが右ストレートから右カーフキックを当てる。トコフの右ストレートをかわしてくみついたエブレンが、左腕を差し上げてトコフをケージに押し込む。離れたトコフに右エルボーを狙った。左ジャブの突き合いから、トコフがサウスポーにスイッチして左ストレートを見せる。オードソックスに戻して組み付いたエブレンがケージまでドライブするも倒すことはできず。エブレンは離れる相手に右エルボーを狙っていく。残り20秒で離れた両者、最後はエブレンが首相撲からヒザを突き上げていった。
2R、エブレンは変わらず右カーフを当てていく。トコフのパンチをスウェーでかわしたエブレンは、左ジャブから右ストレートへ。トコフもエブレンのパンチが大振りになると左ジャブを突く。エブレンの右目頭から出血が見られる。前に出るエブレン、トコフは下がりながらフックをヒットさせた。トコフも右カーフキックを当て、エブレンが前に出て来るとシングルレッグで組みつくも、エブレンが離れた。
トコフの右ミドルが当たると、エブレンも蹴りを散らしながらサウスポーにスイッチする。エブレンの左ストレートから右フックがヒット。しかし頭を下げた大振りのフックは当たらず、トコフを下がらせたいだけか。残り1分30秒でエブレンが飛び込むも、トコフはスプロールする。立ち上がったエブレンの顔面を、トコフの右ストレートが捉えた。しかしエブレンの右を受けたトコフも足を滑らせる。スクランブルに持ち込むトコフだが、そのままケージに押し込まれ、エブレンのパンチとヒザを受けた。
3R、お互いに距離を探るなかエブレンが右カーフを当てる。大府例のフックを放ってからサウスポーにスイッチするエブレンが、オーソドックスに戻してからダブルレッグで組みつき、そのままケージへドライブした。ケージ際でパンチを見舞いながらバックコントロールへ。正対したトコフをダブルレッグですくい上げ、一度マットに叩きつける。立ち上がるトコフをバックコントロールし続けるエブレンは、離れてもワンツーから右カーフキックで攻め立てる。
エブレンのダブルレッグをスプロールするトコフ、エブレンは立ち際に右エルボーを狙った。トコフも顔面から出血が見られるように。エブレンが足を使って左ジャブを突くと、トコフも前に出るがクリーンヒットはない。エブレンの大振りフックにカウンターを合わせるトコフ、対するエブレンはトコフのパンチに右ストレートを合わせていった。
4R、サウスポーにスイッチしたエブレンが体勢を下げてパンチを振るう。パンチを繰り出しながらニータップを狙ったエブレンだが、それをトコフに潰されてしまった。しかし立ち上がり、シングルレッグでトコフの左足を掴んだエブレンが、そのままケージ際でグラウンドへ。左足を差し入れてバックについたエブレンは、パンチで削りながら左腕を首に巻きつけていく。立ち上がるトコフに対し、エブレンはバックコントロールをキープする。エブレンがケージ際でアンクルピックから尻もちを着かせる。
立ち上がり離れたトコフに対し、左右フックからダブルレッグで組みついたエブレンが、すぐに尻もちを着かせてケージに押し込んでいく。ハーフガードのトコフをパンチで削るエブレン、トコフはフルガードに戻して耐える。エブレンは足を利かせるトコフにパウンドを打ち込んでいく。起き上がるトコフのバックに回ったエブレンは、正対対されても両手を差し上げてケージに押し込み続ける。トコフが離れると、しつこく食らいついていった。
最終回、エブレンがサウスポーから頭を振って右フックを当てた。トコフは縦のステップから相手の様子をうかがい、オーソドックスから潜りこんできたエブレンに右ストレートを打ち下ろす。トコフが左ジャブでエブレンを下がらせ、右ストレートを当てた。エブレンがプレッシャーをかけ、ワンツーから右カーフを当てる。トコフを下がらせたところでダブルレッグで組みつき、ケージ際でバックに回った。
エブレンがバックコントロールから相手をマットに叩きつけ、トコフが起き上がるとヒザで削る。明らかに疲労の表情を浮かべているトコフを持ち上げたエブレンは、そのまま背中を着かせた。トコフは立ち上がるもパンチで削られるという循環に。エブレンはバックへの投げでトコフを叩きつけた。トコフが立ち上がるとニータップでケージへドライブし、最後もトコフに背中を着かせて試合終了のゴングを聞いた。
裁定はジャッジ1人がフルマークをつけるユナニマスでエブレンの勝利に。これで昨年6月にゲガール・ムサシから奪取したミドル級王座の初防衛に成功したエブレンは、MMAレコードもデビュー以来13連勝に伸ばした。