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【Bellator290】モウリー✖イサエフ、無敗のヘビー級コンテンダー対決は0-0の痛み分けに……

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
Draw.0-0:28-28.28-28.28-28
アリ・イサエフ(アゼルバイジャン)

無敗同士のヘビー級戦。モウリーがジャブを伸ばし、右ローを蹴る。左ローを返したイサエフは、ジャブの差し合いのなかで左右のローを蹴っていく。クリンチでヒザを見せたモウリーは、離れた直後にダブルレッグでテイクダウンを許す。そのままサイドに取ったイサエフが右エルボーを落とす。足を戻したモウリーはパウンドを落とされながらキムラ狙いか。イサエフは胸を合わせて抑え、ワキを締める。下からヒジ打ちのモウリーは逆に上からヒジを落とされる。

残り2分、腰を切ったモウリーの仕掛けを察知したイサエフが足を越そうとする。すぐにクローズドガードに戻したモウリーが、オープンからハイガードもイサエフは三角を許さない。このまま手堅く抑えてパンチを打つイサエフがモウリーにエビを許さない。最後の15秒でキムラに入ったモウリーだが、イサエフは腕を畳んだまま耐えた。

2R、ローを蹴るモウリーに対し、イサエフは後ろ回し蹴りを繰り出す。モウリーはシングルレッグでテイクダウンへ。スクランブルのイサエフは胸を合わせてところで反り投げを狙う。体重を預けたモウリーが潰してバックに回り、即両足をフックする。背中が伸びたイサエフにパンチを連打するモウリー。ストップが掛からないとエルボーに切り替え、イサエフが上を向いたところで肩固めへ。

サイドにスライドしたモウリーだが、極め切れないと判断してマウントに戻る。エルボー、鉄槌、パンチのモウリーが攻め疲れを考慮しつつマウントをキープする。上体を起こして、エルボーを落としたモウリーが、ブリッジを潰して再びバックに。エルボーを連打し、イサエフが上を向いたところで再び肩固めへ。我慢力が凄まじいイサエフの粘りにここもパンチに切り替えたモウリーはえげつないエルボーを打ち下ろす。元PFL王者を圧倒するモウリーだが、10-8が妥当なラウンドもフィニッシュしきれなかった。

最終回、イサエフは後ろ回し蹴りも勢いがない。右を当てたモウリーは首相撲&ヒザ蹴り、ケージにイサエフを押し込んでヒザを続ける。クリンチアッパーのイサエフは、ヒザ蹴りから離れたモウリーにダブルレッグを決める。サブミッションがないなら下を続けたくないモウリーに対し、イサエフが細かいパンチを打つという初回と同じ展開に。

キムラ狙いも勢いを増したパンチを被弾するモウリーは、極めにいけない。鼻血を流したモウリーに、力の入ったパンチを繰り出すイサエフが試合を優位に進める。モウリーはケージキックもイサエフのバランスを崩せない。上下関係が変わらないまま試合はタイムアップを迎えた。

1Rと3Rはイサエフ。ただし2Rは10-8──28-28✖3のドローも十分にあり得るが──やはりユナニマウスドローとなった。


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