【Shooto2023#01】新年早々から大番狂わせ。MMA1勝1敗の渡辺が元王者の黒部を右アッパーで沈める
柔道出身という渡辺が、的確なステップワークとパンチを見せつけた【写真】(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN
<女子スーパーアトム級/5分3R>
渡辺彩華(日本)
Def.2R2分29秒 by KO
黒部三奈(日本)
腰を落として構える黒部に、渡辺が左ジャブを突く。黒部はサークリングしながら左右のパンチを伸ばすが、その黒部にケージを背負わせた渡辺が右を突き刺していく。距離が詰まると黒部が右ローから左右フックを当てた。渡辺は右ローをヒットさせ、黒部の動きに左ジャブを合わせる。黒部は相手のパンチをもらいながら前に出て、右クロスを当てた。ケージを背負った渡辺は右に回って脱出する。
反対に黒部にケージを背負わせた渡辺に対し、黒部は右ローと左ジャブでけん制する。右ローを連打する黒部、頭を動かしながら距離を詰めて左右フックで押し込んでいく。しかし渡辺のパンチも、幾度となく黒部の顔面を捉える。黒部は渡辺の左ミドルをキャッチするも、すぐに足を抜かれてしまう。サウスポーにスイッチして左ミドルを見せる渡辺は、足を使って右ストレートをクリーンヒットさせた。さらに距離を取って右ロー、右スピニングバックフィストを入れていく。黒部は捕まえきれない。
2R、渡辺が左ジャブを当てる。前に出て来る黒部に右ロー、さらに左右フックをヒットさせる。その渡辺を追い立てる黒部、渡辺はケージ中央で右ローを当てるも、黒部の右ストレートでアゴが上がった。渡辺の左ジャブを受けて、顔面が赤くなった黒部だが前進は止まらず。渡辺の右ローの打ち終わりに組みつくも、渡辺が離れた。渡辺は右スピニングバックフィスト、さらにケージにつめてパンチと左ミドルを打ち込む。
しかし離れると黒部が前に出て来る。その黒部の両足が揃ったところに、カウンターで右アッパーを突き上げると、一瞬置いて黒部は前のめりにダウン。渡辺が追撃の鉄槌を落とそうとしたところで、レフェリーが試合をストップした。
番狂わせを起こした勝者の渡辺は「スーパーアトム級のベルトを目指して頑張りたいので、よろしくお願いします」とアピール。笑顔でケージを降り、涙を流しながら会場をあとにした。