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【ONE164】徹底して距離を保ちTDを奪い続けたブルックスが、パシオをユナニマスで下して涙の戴冠

【写真】自分のスタイルを貫きベルトを獲得したブルックス(C)MMAPLANET

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
ジャレッド・ブルックス(米国)
Def.3-0
ジョシュア・パシオ(フィリピン)

ブルックスがサークリングから右ハイ。さらに飛び込んで右フックを当てる。パシオの右ローに合わせてブルックスがクリーンテイクダウンを奪った。フルガードのパシオを削るブルックス。パシオはヒップスローを狙うも返すことはできない。パンチを上下に打ち分けるブルックスだが、連打よりもトップキープを優先している。パシオが蹴って突き放そうとしたが、ブルックスはすぐにトップへ戻った。

ケージ際へ移動するブルックス、パシオが下から右ヒジを脳天に突き刺した。ブルックスはそのままパシオの頭をケージに押し込む。パシオの足をすくい、相手の左足を掴んでパウンドを連打するブルックス。パシオが足を上げていくと、ブルックスは腰を上げてディフェンスした。パシオの顔面にパンチを浴びせるブルックスが、両足を捌いてサイドに回ろうとしたところで初回が終わった。

2R、ブルックスは左に回る。互いにローを見せ、組んだところでブルックスが左腕を差し上げてパシオをケージに押し込む、ヒザを打ち込んでからニータップに切り替えたブルックスに対し、パシオも回ってテイクダウンを防ぐ。右腕を差し上げたパシオ、ブルックスはケージから離れて左ヒザをパシオの顔面に突き上げた。

ブルックスの左ジャブに左を合わせるパシオ。ブルックスの右も伸びる。足を使うブルックスに、パシオの右ローは届かず。パシオの蹴りを捌くブルックが右ハイを見せる。右バックスピンキックはパシオがブロックした。パシオは右バックスピンキックをブルックスのボディへ。ブルックスはニータップで組みつき、パシオをケージに押し込みテイクダウンを狙う。

戻したパシオがヒザをブルックスのボディに当てる。離れるブルックス。足を使ってパシオの蹴りをかわすブルックスは、左ハイから右フックにつなげる。再びニータップで組んだブルックスを突き放すパシオ。最後はブルックスが右ストレートで飛び込んだ。

3R、ここでも左に回るブルックスに、パシオが右カーフキックを当てる。ニータップで組みつくブルックス、パシオはケージに押し込まれながら右腕を差し上げてディフェンスしている。ブルックスは離れ際に右ヒジ、パシオも左ボディを打ち込んだ。パシオはボディに狙いを定めたか、カウンターで左右ボディを繰り出す。

ブルックスの左ジャブに対し、右ミドルを叩き込んだパシオ。ブルックスはサークリングし続けている。ブルックスの右ハイをスウェーでかわしたパシオは、右ボディストレートを伸ばした。互いの右ハイが当たったあと、パシオが右バックスピンキックでボディを攻める。パシオの右ローをキャッチしようとしたブルックスだったが、ここは掴みきれず。

ブルックスはパシオの右ローをキャッチしようと試みている。サイドキックでけん制し合う両者、ブルックスのパンチがクリーンヒットした。パシオの打ち終わりをパンチで狙ったブルックスだが、すぐに離れて足を使う。そして飛び込み右ストレートを当てる作戦に切り替えた。

4R、ブルックスの右ミドルをキャッチするパシオ。ブルックスは足を抜いて左に回り続ける。右アッパー、組みついてヒザを突き上げるブルックスに対し、パシオのパンチは届かず。ブルックスがインサイドから右を伸ばし、左フックまで返す。

距離を詰めたブルックスの左フックがヒット。パシオも出入りの激しいブルックスに左フックをカウンターで当てた。中に入って右を突き刺すブルックス。しかしニータップはパシオにかわされてしまう。サウスポーにスイッチするブルックス。パシオの蹴りに合わせて組みつき、そのままバックに回ってグラウンドに持ち込んだ。

四の字ロックで固めるブルックス、パシオは鼻から出血が見られる。バックをキープするブルックスがパンチでパシオを削っていく。左腕を首に回すも、パシオがディフェンス。ブルックスがバックをキープするが、パシオが観客にガッツポーズで応え、4Rを終えた。

最終回、パシオが右ボディストレートを狙う。ブルックスの右ハイがパシオの左肩をかすめた。パシオの右ローがヒット。しかしブルックスのパンチで下がる。サークリングするブルックスが右ヒザを放ったが、パシオにキャッチされてしまう。グラウンドに持ち込もうとしたパシオに対し、ブルックスはすぐに立ち上がった。

パシオの右バックスピンキックの打ち終わりに左フックを放ったブルックス。左右に回りながら距離を詰めてパンチを放つが、パシオに左ストレートをカウンターで合わされた。しかしブルックスも肩越しに右ストレートを当てる。さらに右ストレートを当てるが、パシオもクリーンヒットは許さない。

パシオの打ち終わりを狙い続けるブルックス、パシオが右前蹴りを見せるが捕まえきれない。残り1分10秒で、ブルックスが飛び込みテイクダウンを奪った。ケージ際に追い込み、トップから固めるブルックス。起き上がろうとするパシオにパウンドを浴びせるが、パシオもスクランブルから返して試合終了のゴングを聞いた。

裁定はユナニマスでブルックスに。パシオは4度目の防衛に失敗、ブルックスがONE4連勝で世界ストロー級王座に就いた。試合後のインタビューでは、涙を浮かべながら周囲に感謝を伝え、最後にフライ級王者でデメトリウス・ジョンソンとの王者対決を提案している。


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