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【CFFC114】フライ級王座に挑む、神龍誠「チャンピオンになって大晦日に堀口選手と戦うつもりでした」

【写真】淡々とした言葉に、強い意志が感じられた (C)MMAPLANET

10日(木・現地時間)、フロリダ州タンパのセミノール・ハードロックカジノで開催されるCage Fury FC114「Smith vs St.Louis」で、ブラジルの組み技師ジエゴ・パイヴァとCFFCフライ級王座を賭けて戦う神龍誠。

5月に藤田大和を破り、DEEPフライ級王座を統一すると7月にはRIZINで所英男を破った。目標とするUFCとの契約に向けて、あらゆるアプローチから選んだのが老舗フィーダーショーのベルトだ。本来、大晦日で堀口恭司戦にこぎつけようというプランは頓挫してしまったが、その分──この一戦に賭けている神龍がフロリダにいた。


──計量を終えたのは、どれぐらい前ですか。

「2時間ぐらいですね。今、リカバリー中です」

──そんな時にインタビューを受けてもらい、ありがとうございます。何ポンドでパスしたのでしょうか。

「パウンドは忘れてしまいましたけど、多分56.6キロぐらいだったと思います」

──CFFCという米国のフィーダーショーで、フライ級王座を賭けて戦います。そもそも5月にDEEPで統一フライ級王者になった時は、どのような形でUFCを目指そうとしていましたか。

「Road to UFCのフライ級がなければ、コンテンダーシリーズに出られればと考えていました。それかRIZINで戦って実績を積むか。勝ち進めれば声は掛かる。そういう気持ちではいました」

──Road to UFCにスクランブル発進的なオファー、それもバンタム級であったと聞いています。

「めっちゃ時間が無かったんですよ。1週間もないぐらいで。で、対戦相手(キム・ミンウ)を見るとサイズがデカすぎて。さすがにこれは厳しいなって。やっぱりUFCに行きたいのですが、そこは冷静に判断して断りました。ここまで積み上げてきたので──というのはありました」

──7月にRIZINに所英男選手に勝ってから4カ月、CFFC出るまでUFCへのアプローチというのは?

「マネージャーのシュウ(ヒラタ)さんに交渉してもらって、RIZINで戦うのか。こういう海外での試合もあるので。それはチャンスだろうと。この話に乗った形です。UFCと契約するまでに海外で試合をしたいという気持ちもあったので」

──初海外。減量など調整面で国内にいる時と、違いはありましたか。

「日本食があまり食べられないので、リカバリーは多少違ってきます。あっ、スミマセン。ちょっと水を飲んで良いですか? (分量を確認しながら、3度に分けて水分を補給)」

──リカバリーのため飲む時間、量も決めているのですか。

「ハイ。これはいつもやっていることです。サプリメントを持ってきて、そこはなるべく崩さないようにやりたいと思ってやっています」

──時差、長い移動もあるなかで仕上がり具合はいかがですか。

「やっぱり飛行機で18時間というのは疲れます(苦笑)。でも1日、2日ぐらいで取れるので。それに旅を楽しんでいるというのはあります。全てが新鮮じゃないですか。新しい練習場所、外を見れば新しい景色ばかり。そういう風に楽しんでいます。いつものように試合に集中するのに加えて、リフレッシュできていますし海外にいることでのマイナスはそんなにないです」

──CFFCでの試合が決まってから、大晦日に堀口恭司選手と扇久保博正選手の対戦が発表されたときにSNSで反応していましたね。

「やりたかったんで(笑)。やっぱり大晦日に出るのも夢で。今回勝って、そこから大晦日も戦う気持ちでした。この時期に米国で試合をしても、大晦日に堀口戦も狙える。でも、決まってしまって……。もう少し、待って欲しかったなと思いました。今回、僕が勝てばDEEP統一チャンピオン、そしてCFFCチャンピオンとして堀口選手と戦えば、もっとわいたかとは思うんで……という感じですね(苦笑)。

でももう決まってしまったことなので、諦めました。大晦日の堀口戦に負けないぐらい、俺は海外でやっているんだぜっていうのを見せたいです」

──では対戦相手のジエゴ・パイヴァの印象を教えてください。

「グラップラーですね。寝技の大会とかでも優勝しているし、シュウさんからも『寝技は過去一で強いと思った方が良いよ』と言われているッスね。そのつもりで戦うし、1試合しか映像は見ていないのですが、圧されていても隙があれば一発で逆転できる選手なので、全部を警戒して戦うつもりです」

──組んだら勝てると宗教的に自分を信じることができて、勝負を諦めない感が伝わってきました。そんな相手に対し、どのように戦おうと思っていますか。

「プランとしては打撃で創っていって、でも組みも完全に付き合わないというわけじゃないです。全然上から殴って、本当にああいう選手は心を折らないと試合を終らせてくれないと思うので。寝技を避けて、立ち上がってもどうしようもない。そこは削って相手の心を折ろうと思います。さっき計量で目を合わせてきたのですが、まぁやる気がある目はしていましたね」

──インタビューでパイヴァは「握手をしない。感じが悪い奴だ」と言っていました(笑)。

「アハハハハ。それ、毎回そうなんです。試合前はそうなんです。俺は殺し合いをしているんで。殺し合いをする相手に握手をするのは……だから考え方が違うんでしょうね。試合が終わればしますよ。でも、試合前にあんなフレンドリーで。人生を賭けてやっているのに『それは違うでしょ』というのは、俺はあります」

──その言葉、しっかりと書かせていただきます。UFCを目指して戦う2人、この試合に対する意気込みを。

「今まで、この試合のために頑張ってきたので全てをぶつけてUFCに行こうと思います」

──ではABEMAで中継を視聴する日本のファンに一言、お願いします。

「皆に楽しんでもらえる試合をして、必ずフィニッシュしてチャンピオンベルトを持って帰るので応援よろしくお願いします」

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