【DWCS2022#10】テイクダウンから完全ドミネイトのジェンキンスが、リナレスを残り30秒で仕留める
【写真】ベースはキックというジェンキンスだが、ほぼ組み&パウンドで勝利を手にした(C)Zuffa/UFC
<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
Def.3R4分30秒by TKO
エミリアーノ・リナレス(エクアドル)
ジェンキンスが右ローを狙い、リナレスがワンツーを返す。3発目も見せるリナレスはその場スーパーマンからハイキックを繰り出すが、続くステップインにジェンキンスがダブルレッグを合わせ早々にテイクダウンを奪う。クローズドの中でジェンキンスは左のパンチを落とし、ガードが開くとハーフで抑える。リナレスはここでロックダウンも、背中をついており自らの動き制限してしまっている。
ジェンキンスはエルボーを続け、潜ろうとするリナレスを潰していく。肩固め狙いから、足を抜いて3/4マウント、さらにフルマウントのジェンキンスがブリッジを潰して左右のパンチを落とす。リナレスはヒザを押すが、エビができずエルボーを受ける。シザースに対し、ヒールを狙う仕草でハイマウントをキープしようとしたジェンキンスは、足関節狙いに足を抜ききれず、スクランブル中にヒザを固められ後方からのパンチを被弾する。
一度、亀になってヒザを抜いたジェンキンスだがヒザのツイスト具合が気になる。リナレスの後方からのパンチの隙に、ジェンキンスが立ち上がって時間となった。
2R、ワンツーからスリーで前に出るリナレスに対し、ジェンキンスが左ミドルを決める。リナレスのダブルを切ったジェンキンスが、ヒザをボディに突き刺す。組み直してヒザを続けると、リナレスは動きが止まり簡単にダブルレッグで倒されてしまう。クローズドからハイガードのリナレスだが、ジェンキンスはヒジを継続的に打ちつける。左ヒジの連打でリナレスはカットして流血、懸命に頭を抱えに行く。
目を背けたくなるような大量の流血が見られるリナレスは、ケージに押し込まれるとヒジとパンチをさらに受ける。左エルボーを連打され、背中を見せたリナレスの流血がキャンバスを真っ赤に染める。ジェンキンスは前転を許さずサイドバックから殴るが、最後の30秒でリナレスが立ち上がる。
構わずヒザを入れ、テイクダウンを取り直したジェンキンスはミッションコント―ロールを続けられないリナレスに猛烈な勢いで左エルボーを振り下ろし時間となった。
3R、ワセリンで傷口を防いだリナレスが、右を振るって前に出る。組んで勢いを殺したジェンキンスは、一旦離れる。と、そのジャンキンスのファールカップが外れ、カメラのフレームから外れる。再開後、ワンツーのリナレスに左ハイを見せたジェンキンスが、右アッパーを振るう。首相撲でヒザ蹴り、首を固めたまま跳びヒザという動きを見せたリナレスは着地後に、ボディロックテイクダウンを許す。ハーフでエルボー、パンチを入れたジェンキンスが背中をつけたリナレスに左ヒジを打っていく。
リナレスは背中を見せ、左腕を殺された状態からシングルレッグへ。立ち上がったジェンキンスに小手投げをトライしたリナレスだが、潰されてマウントを取られる。残り2分、ジェンキンスは上体を起こして左エルボーを打ちつける。
さらに右のパンチを連打し、足のフックを解いて左右のパンチを強振する。リナレスは背中を見せ、バックコントロールからパンチを連打されるのを見てレフェリーがついに試合を止めた。
判定でなく、残り30秒でフィニッシュに持ち込んだジェンキンスをダナ・ホワイトは如何に評価するか。