【DEEP109】元チームメイトとの対決直前、越智晴雄ー02ー「本田さんが強いことは分かっているからこそ」
【写真】越智との対戦に本田も苦笑いを浮かべた抽選会。しかしお互いに気持ちは切り替わっている(C)MMAPLANET
21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP109で、DEEPフライ級GP1回戦として本田良介と対戦する越智晴雄インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike
かつて同じジムで練習し、同じストロー級で戦っていた盟友、本田との対戦を控える越智。旧知の相手だからこそ分かる強さ――そんなGP1回戦への意気込みを訊いた。
<越智晴雄インタビューPart.01はコチラから>
――やはりトーナメントの1回戦で、かつてのチームメイトは選ばないですか。
「はい。もし自分で相手を選べる状態だったら、絶対に本田さんは選ばなかったですね(笑)。あとは原(虎徹)さんも同じCAVEで練習しているので、選ばないです」
――本田選手の出場は事前に知っていたのでしょうか。
「それは聞いていました。かといって2人で何か話をしていたわけではなかったんですけど、抽選会へ行くときに最寄り駅で偶然、本田さんと会って。2人で抽選会場へ向かった時は、まさか対戦することになるとは思わなかったですね……」
――今回は対戦相手となった本田選手と、一緒に練習していた時期などを教えていただけますか。
「たぶん2、3年前だと思うんですけど、本田さんが福岡に戻るまでCAVEにいて。当時は本田さんもストロー級で試合をしていたので、ずっと2人で練習していたし、本田さんのセコンドに就いたりもしていました」
――その本田選手との対戦が決定した時は……。
「まさかな……、そう思いました。でも決まったからには、やるしかないので。気持ちは切り替えました。本田さんとも、しょうがないよねと言って。その瞬間から、ちょっと距離ができる感じで(笑)」
――ずっと一緒に練習して、セコンドに就いた相手と試合をするのはメリットもデメリットもあると思います。自分は相手のことをよく分かっているのに対し、相手も自分のことをよく分かっているわけで。
「そうですね。初めて対戦する相手との試合とは、まったく違ってきますよ。練習していたからこそ、本田さんが強いっていうことは自分も分かっているので。強敵です。その強敵に勝つために練習しないといけない、っていう感じです」
――対して、一緒に練習していた頃の本田選手と、現在の本田選手では印象は変わってきていますか。
「昔よりも組みがメインになってきたのかな、っていう印象はあります。最近の試合を見ていて、以前とは動きが違ってきているように思いますね」
――前回の杉山戦では、スクランブルの展開も多かったです。越智選手と練習している頃は、そこまで組みをやっていなかったのでしょうか。
「もちろん組みはやるんですけど、もうちょっと打撃の割合が多かったと思うんですよ。それが昔よりも、自分から組みに行く展開が多いのかなっていう印象です」
――なるほど。一方で越智選手は、当時からどのように変わってきましたか。
「本田さんと一緒に練習していた頃から、ですか? 何が変わったんですかね……。巧くはなっていると思うんですよ。技術的な部分で。昔のように打撃だけで攻めるのではなくて」
――CAVEの方たちは、今回の対戦についてどう仰っているのでしょうか。
「昔からの会員さんは『え、本田さんと試合するんだ!?』って驚いていましたけど、最近入ってきた方たちは、あんまり知らないですよね。本田さんが福岡に戻って、もう何年も経つので。
CAVEで一緒に練習している選手も、あぁ本田かっていうぐらいでした。今はただ対戦相手としてしか考えていないし、その本田さんに勝つための練習に入っています」
――抽選会が7月16日に行われ、8月21日の試合まで約1カ月しかありませんでした。その期間は越智選手にとって短かったですか。
「それは大丈夫です。もともと試合をやるつもりで準備しながら、抽選会を迎えましたから。あとは相手が決まって、対策を考えながら練習しています。そういう意味では、ちょうど良い期間だったと思いますね」
――では8月21日、フライ級GP1回戦でどのような試合をしたいと考えていますか。
「勝ちに行きますよ。今は勝利が一番欲しいので勝ちに徹します。そのうえで、観ている人の気持ちを動かすような試合をしたいと思います」
――観ている人の気持ちを動かす試合、ですか。今回のGPは決勝まで4試合を戦わなければいけません。1回戦で激闘の末、もし大きな負傷があれば2回戦以降にも影響するでしょう。特に本田選手も激闘ファイターですし……。
「いや、もう先のことは考えられないですよ。これだけ強いメンバーが集まっていて、1試合1試合全力で戦っていかないと勝てない。勝たないと次に繋げられないし、全て勝ちに行くだけです」
――なるほど。では先のお話は抜きにして、GP出場メンバーの中で他に気になっている選手はいますか。
「伊藤裕樹選手ですね。華があって強い選手だし、SNSでも何回か絡まれているので(苦笑)。それで伊藤選手と戦いたい、とは言ってきました」
――伊藤選手は越智選手がYouTubeで公開していたという「伊藤裕樹の倒し方」に怒っていました。倒せるもんなら倒してみろよ、と。
「アハハハ、そうですか。だったら倒します。あんまりナメられるのは好きじゃないので。自分のことをナメている相手は全員倒します」
――1回戦も注目のカードが揃いましたし、今後どんな展開になっても興味深いDEEPフライ級GPですね。
「厳しいトーナメントですけど、優勝することが一番の目標です。まずは死に物狂いで勝ちに行って、初戦を突破します!」
■視聴方法
8月21日(日)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送PPV
■ DEEP109対戦カード
<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
原虎徹(日本)
<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
小川徹(日本)
<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
越智晴雄(日本)
<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
ビョン・ジェウン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
今成正和(日本)
芦田崇宏(日本)
<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
鈴木槙吾(日本)
<バンタム級/5分3R>
石司晃一 (日本)
山本聖悟(日本)
<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
トーマス(米国)
<フェザー級/5分2R>
高野優樹(日本)
山本歩夢(日本)
<ストロー級/5分2R>
林豊(日本)
中村真人(日本)
<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
ゲオ・レバナ(コンゴ)
<バンタム級/5分2R>
KENTA(日本)
岩見凌(日本)