【UFC277】左ミドルでカラフランスを返り討ち。暫定王座獲得のモレノが正規王者をケージに呼び込み……
<UFC世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
ブランドン・モレノ(メキシコ)
Def.3R4分34秒 by TKO
カイ・カラフランス(ニュージーランド)
距離を詰めたのはカラフランス、大メヒコ・コールを受けるモレノはサークリングしながら左ジャブを突く。ガードを固めるカラフランスは左ジャブから右ロー。両手を広げて構えるモレノは相手の動きに合わせて左を突いた。カラフランスの左ローに合わせて左フックを放ったモレノ、しかしカラフランスのローがモレノの下腹部を捉え、試合は一時中断される。
再開後、モレノは左ハイを繰り出した。そこからプレッシャーをかけていく。ケージ中央で左ハイを見せたモレノの軸足に右ローを打ち込んだカラフランス。モレノも右ローからカラフランスにケージを背負わせ、大きなフックを振るった。カラフランスのローの打ち終わりにパンチを合わせるモレノ。カラフランスの右ストレートがモレノの顔面をかすめる。
モレノは下がり、ケージを背負ったところでシングルレッグ、さらにバックを狙うもカラフランスが離れた。ローとジャブを出し合う展開から、モレノはカラフランスの右ストレートをかわす。さらにパンチと左ハイでカラフランスを詰めていった。
2R、ケージ中央で見合う両者。カラフランスの右ストレートをかわしたモレノがボディロックで組みついたが、カラフランスが離れた。モレノの左ジャブに、右カーフキックを合わせるカラフランス。互いにステップを踏みながらフェイントをかけるなか、モレノが左インローから距離を詰める。
対するカラフランスは距離を取って左ジャブ。カラフランスの右ハイをかいくぐり、組みついたモレノが相手をケージに押し込む。ボディロックからバックに回ったモレノは、カラフランスの立ち上がり際に左ヒジを連打していった。
ケージ中央に戻り、カラフランスが距離を詰めてくるとテイクダウンを狙うモレノ。カラフランスもパンチを返すが、今度はモレノが下がって距離を取る。モレノの右オーバーハンドがヒット。ローの打ち合いからカラフランスのパンチもモレノの顔面をかすめた。左ジャブから左ハイを見せたモレノだが、足を滑らせてマットに尻もちを着く。しかしすぐに立ち上がり打撃戦へ戻ったモレノは、終盤に左ジャブから左ミドルでカラフランスを追い詰めていった。
3R開始早々、カラフランスが左インロー。モレノは右のフェイントから左ジャブを突いた。カラフランスがモレノの蹴りをキャッチし、軸足を刈ってテイクダウンを奪うも、モレノは立ち上がって打撃戦を挑む。ガードを固めて距離を詰めるモレノ、しかしカラフランスの右ストレートがガードの間に突き刺さる。モレノの右目下から出血が見られる。
足を使いながらローを当てるカラフランス。ややモレノの動きが落ちたか。それでもワンツーを放つモレノだが、カラフランスがディフェンスして距離を取る。ケージ中央で左ジャブを伸ばしたモレノは、左ミドル、左ハイを繰り出す。距離を取っていたカラフランスが、モレノの左ジャブに右を被せた。左ジャブを突くモレノに対し、カラフランスがシングルレッグで組みつくも、モレノはすぐに足を抜いた。
下がったカラフランスのボディへ、モレノが左ミドルを打ち込んだ。苦悶の表情を浮かべながらダウンしたカラフランス。すかさずモレノは左右のパウンドを連打、カラフランスの動きが完全に止まり、レフェリーが試合をストップした。
2019年12月の初戦で判定勝ちを収めているモレノが、カラフランスを返り討ちして暫定王座を獲得。試合後のインタビューではケージサイドにいる正規王者フィゲレードを呼び込び、12月の対戦をアピールする。フィゲレードもモレノと握手を交わしたが、地元ブラジルでの統一戦を希望した。