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【UFC277】パンチとヒジでペニャを追い込んだヌネスが、大大大差の判定勝ちで世界王座を奪還

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
アマンダ・ヌネス(ブラジル)
Def.3-0:50-45.50-44.50-43.
ジュリアナ・ペニャ(米国)

サウスポーのヌネスが距離を詰める。ガードを固めるペニャに対し、左ミドルを見せた。スイッチしながら相手の様子をうかがうヌネスに対し、ペニャは手を出さない。左ストレートを見せるヌネス、ペニャが距離を詰めて左右ストレートを繰り出した。ヌネスが左ストレート、ペニャは左右ストレートを返す。ペニャの動きに合わせてヌネスは左ストレートを突き刺していく。

さらに右ジャブを打ちおろしたヌネス、ペニャは手数が少なく動きも重い。インサイドから右ジャブを突くヌネス。ペニャのハイをかわしてパンチを見せ、スイッチして右ストレートのカウンターでペニャの動きを止める。さらに距離を詰めてきたペニャに右フックを合わせると、ペニャがマットに手を着いた。ヌネスの右ジャブを食らうたびにグラつくペニャ。ヌネスがリズムに乗って相手の様子を見る。

ペニャもワンツーをヒット。さらに右ストレートから左フックを当ててペースを握る。残り30秒を切ったところでヌネスがシングルレッグを仕掛けるも、これをカットしたペニャがヒザ蹴りを突き上げた。しかしヌネスがパンチを当ててペニャにケージを背負わせて初回を終えた。

2R、サウスポーから左前蹴りを繰り出すヌネス。ペニャもプレッシャーをかけ、右ストレートを当てる。しかし距離を詰めたところで、ヌネスの右ストレートがクリーンヒット。ペニャはダウンし、相手をグラウンドに誘うがヌネスは乗らない。レフェリーがペニャにスタンドを要求、またもヌネスが右でダウンを奪い、グラウンドに誘うペニャを再び立たせた。

スタンドでは左右ストレートを軸に前へ出るペニャ、ヌネスはバックステップから右ジャブを基点に迎え撃つ。ペニャの右ストレートがヒット。ペニャの左ミドルをキャッチして距離を詰めたヌネスに対し、ペニャが離れた。ペニャのパンチを被弾するヌネスだが、左ストレートを突いて、またもダウンを奪う。

グラウンドに来ないヌネスに対して立ち上がったペニャ、ヌネスは足を使ってカウンター狙いだ。ヌネスの右をもらって、ペニャはバランスを崩す。パンチを振るってきた相手に組みついたヌネスは、ボディロックからペニャをケージに押し込んでいった。

3R、ヌネスが左ストレートを伸ばす。さらに右バックスピンエルボーを狙うヌネス。足を使うヌネスに組みついたペニャだが、反対にケージへ押し込まれてしまう。右ジャブで試合をコントロールするヌネス、ペニャは相手の右に左フックを合わせた。ヌネスは距離を詰めてきた相手に組みつき、テイクダウンを奪う。

ケージ中央でフルガードを取るペニャに右ヒジを落としていくヌネス。足を上げてくるペニャ、ヌネスが抑え込んで削る。ヌネスの右腕を取ったペニャは、腕十字あるいは三角を狙うもヌネスが上半身を起こした。ヌネスは相手の頭を押さえて左ヒジを叩きこむ。ペニャの頭部がカット、流血しながら相手の左腕を取ってオモプラッタを仕掛けるも、左ヒザでペニャを抑えたヌネスがトップをキープし、ハーフガードになったペニャにヒジとパンチを落とした。

4R、ヌネスがダブルレッグでテイクダウンに成功する。ペニャはケージキックを狙いながら、さらに下から仕掛けていく。腰を上げたヌネスはパウンドで対抗。ペニャは幾度もオモプラッタを狙うもヌネスに潰されてしまう。しかし相手を抱えて左腕を取ったペニャが腕十字へ。ヌネスも苦しそうな表情を浮かべながら腕を抜いた。

トップに戻ったヌネスがパスからサイドに移行する。左ヒザを差し込んだペニャがガードに戻す。ヌネスはトップから左右のヒジを連打。ペニャはヌネスが左ヒジを落とした瞬間に右腕を取り、腕十字を狙ったが極まらず。スタンドに戻ると、ペニャの顔面から大流血が見られる。

ケージ中央で再びテイクダウンを奪ったヌネス。マットに背中を着けたペニャにレフェリーが、ブレイクでスタンドを促した。再開後、ヌネスがグラウンドに持ち込み、ペニャの仕掛けを凌いでこのラウンドを終えた。

最終回、パンチを振るうペニャに組みついたヌネスが、そのままダウブルレッグに切り替えてグラウンドに持ち込んだ。ペニャはケージキックから腕十字へ。さらに三角絞めに移行する。これを凌がれるとスクランブルに持ち込んだが、ヌネスがガブったためペニャも立ち上がる。

ケージ中央で組んだヌネスが、テイクダウンしてサイドから左ヒジを落とす。大流血のペニャはハーフガードに戻し、ヌネスの左腕を取ってキムラの体勢へ。しかしヌネスが起き上がりバックに回る。グラウンドに戻り、ハーフガードを取るペニャに左ヒジを叩き込むヌネス。

ペニャが両ヒザを差し入れると、ヌネスは立ち上がってパウンドを落とした。一瞬動きが止まったペニャ。ヌネスはトップに戻り、そのままバックを奪ってRNCを狙う。これは極まらずも、そのままヌネスがトップをキープしながら、立ち上がって相手と挑発。合わせて立ち上がったペニャと向かい合い、試合終了のホーンを聞いた。

スタンド戦を要求し続けるレフェリングには疑問が残るも、ヌネスがペニャからダウンを奪いまくり、ヒジで大流血に追い込んだのも事実。結果、ジャッジが最大7ポイント差をつける裁定でヌネスがベルトを奪還した。


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