【Bellator283】キングを止めても、動かせても盤石。ラバダノフがフルマークの判定勝ち
<ライト級/5分3R>
ガジヒ・ラバダノフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ボビー・キング(米国)
3月大会でニュージーランド期待のジェイジェイ・ウィルソンをテイクダウンゲームで下したラバダノフが、キングと対戦。そのラバダノフが連続ジャブを伸ばし、見るキング。一旦、落ち着いたラバダノフが右フックを振るって右ハイを狙う。フックで飛び込んだキングを簡単にダブルレッグで倒したラバダノフが、キングのクローズドガード&リストコントロールからのスイープ狙いを潰す。
キムラは取れないキングのガードの中で、小さなパンチを見せるラバダノフがケージ際に移動すると上体を起こしてパウンドを落とす。残り90秒、ワキ腹から顔面と左のパンチを繰り出すラバダノフが立ち上がってガードを払う。スクランブルのキング、サイドバックを取ったラバダノフが胸を合わされと、一度は離れた直後にダブルレッグを決めて時間となった。
2R、ラバダノフのジャブに、キングは右オーバーハンドを合わせようとする。サウスポーのキングに右ミドルを入れたラバダノフは、シングルレッグにギロチンをセットされても、即パスから頭を抜きサイドで抑える。キングの腕十字を潰し、自らハーフに入ったラバダノフが枕で圧力を掛け、キングのニーシールドに鉄槌を落とす。3/4マウントからマウントに移行され、殴られると背中を見せたキングはRNCを必死に手首を取って耐える。
腕一本でもかなり入っている状態のラバダノフは、下を向いたキングを殴り、背中を伸ばさせたが、胸を合わされ下に。直後に腕十字を仕掛けるも、キングが体を跨いで腕を抜いて足関節を狙ったところで時間に。
最終回、ワンツーで前に出たキングは、テイクダウン狙いにアッパーを合わせようとする。ラバダノフは右から左のフックをヒットさせると、ケージを背負った状態でダブルレッグ→ワキ差しテイクダウンを決める。右足を抜いて、キングをケージ際に押し込んだラバダノフは鉄槌を入れ、ここも3/4マウントからマウントに移行する。クォーターガード、ハーフ、そしてクローズドに戻したキングが、腕十字へ。腕を抜くと同時に、サイドを取ったラバダノフが完全コントロール状態に。懸命のラバーを担がれたキングは諦めの表情を浮かべタイムを迎えた。
キングの動きを止めても、キングの反撃に動きが生じても危なげのなかったラバダノフがフルマークの判定勝ちを収めた。