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【UFC ABC03】23カ月振りの再起戦、エウベウチ・バーンス「サンフォードMMA? キルクリフFCだよ」

【写真】組みの強さは絶対。課題は打撃よりも、スタミナと思われるが……果たして(C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ニューヨーク州ロングアイランドのUBSアリーナでUFC on ABC03「Ortega vs Rodriguez」が開催され、エウベウチ・バーンズが1年11カ月振りの実戦でビル・アレジオと対戦する。

ONE ChampionshipからTitan FCを経て、UFCを契約し兄ドゥリーニョの後を本格的に追い始めたバーンズが、なぜ2年もオクタゴンを離れていたのか。対戦相手の急な変更に関して心情を尋ねると、彼のMMAを戦う気構えが伝わってきた。


──23勝0敗のクセイン・アスカボフと対戦予定が、ビル・アレジオに代わりました。いつ頃、知りましたか。

「先週の土曜日だから、試合の1週間前だね。アスカボフはレスラーでありグラップラーで、アレジオはストライカーだ。でも相手は関係ないよ。ケージの中に入ってから、自分のやるべきことは変わらない。チャンピオンは相手を選ばない。僕はUFCのチャンピオンになるつもりだし、対戦相手の変更は問題ないよ。ただアレジオをフィニッシュする。アグレッシブに戦って、終わらせる。それが土曜日に僕がやるべきことなんだ」

──対戦相手の変更にも、まったく動揺する感じもないですね。

「全くね。相手がどうであれ、重要なことはしっかりと準備ができているか。試合をするうえで一番大切なことをパーフェクトにこなせたから、全く動じることはなかったよ。僕のMMAデビュー戦は3日前に決まった。2戦目は5日前だったよ。

日々、自分を磨いて技術をしっかりと身につけていれば、何も問題ない。この間も打撃、レスリング力を伸ばしてきた。もちろん、柔術はこれまで通り僕の一番の武器だ。後は戦うだけさ」

──ところで前回の試合は2020年8月でした。約2年間、実戦から遠ざかっていましたが、どういう事情があったのですか。

「ヒザの状態が、深刻に悪化したんだ。手術をして、去年の7月のビリー・クウァンティロとの試合をキャンセルした。そしてリハビリに努めている期間中に、ジムを開いた」

──えっ、そうだったのですか。

「ザ・ウェイ・マーシャルアーツという柔術ジムをフロリダのランタナに創ったんだよ。道場をオープンさせてからしばらくは、そこの時間を費やし自分の練習はできなかった。というよりも、人生を賭けて創ったジムだから当然だよね。そしてヒザも良くなり、ジムの順調だから、4、5カ月前にケージに戻って戦うことを決めたんだよ」

──MMAのトレーニングは、サンフォードMMAで行っているのですか。

「そうだよ。でも、ジムの名前は変わった。もうサンフォードMMAじゃなくて、キルクリフ・ファイトクラブだ。でもチームのメンバーも、コーチも変わりない。建物も施設も、設備も変わらない。ただ、名前が変わっただけで。

MMAのトレーニングはキルクリフFCで行い、柔術はザ・ウェイ・マーシャルアーツでやっているよ。最高レベルのトレーニングパートナーに囲まれ、兄もいるしサイド・サパロフもコーナーに就いてくれる。今回の準備ではアンドレ・ハリソンが本当に助けてくれた」

──ACLの手術後は、感覚が違うという選手が多いです。その辺りはいかがですか。

「ヒザは新しくなった。しっくり来ているよ。もちろん、100パーセントじゃない。でも、今の状態で無理なく戦えるファイトを心掛ける。そして、結論としてこれまでと同じように戦えると思っている。

スタイルは同じでも、能力は上がっている。僕はもうただのグラップラーじゃない。MMAファイターとしての全てのスキルを使って土曜日は勝ちたいと思っている。もちろん、グラウンドに持ち込むと問題なくフィニッシュできるしね」

──お兄さんのドゥリーニョがケージのなかで見せる打撃と同等のモノを、エウベウチに期待して良いですか。

「同じレベルにあることは期待してもらって良いよ。ただし、兄とはスタイルは違う。ドゥリーニョは中間距離と接近戦を好むけど、僕はリーチが長いし距離は同じじゃない。でも、同じだけの技量は身に着けている。兄は僕よりパワーがある。僕の安定感とスピードで勝負する。

当然、僕のグラップリングはアレジオを大きく上回っている。すぐに組んで寝技に持ち込むのが、一番手っ取り早い。でも、打撃も試してみたい。そして必要になればグラウンドに持ち込もうと思う。アレジオもリーチがあるけど、それほど違いはない。彼の距離は僕の距離だ。それに距離はそれほど重要じゃない。大切なのはタイミングだから。そこは十分に準備してきたよ」

──ドゥリーニョは既に世界王座にも挑戦しています。チャンピオンを目指すと言っていましたが、どのようにステップアップを図っていきたいと思っていますか。

「無理から急がないよ。与えられた試合を1試合、1試合と勝ち続ける。今、どこの位置にいようが勝っていると、上にいくだけだから。今、UFCフェザー級という山の中腹まで来た。今は頂点が見える場所に来た。ここからだよ、本格的に頂点を目指すのは。今年中に、より自分の居場所を明確にしたい」

──エウベウチ、今日はありがとうございました。

「こちらこそ。僕は柔術という東洋のマーシャルアーツを代表してUFCで戦っているつもりだ。土曜日の試合は、ぜひ僕のサポートを日本のファンにしてほしい。そして、僕のインスタをチェックしてほしい。アリガト!!」

■視聴方法(予定)
7月17日(日・日本時間)
午前0時00分~UFC Fight Pass

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